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2015-01-20-14-29-33

ちゃらーす☆

さて、今回取り上げるのは先日、昨シーズン王者マンチェスターシティを撃破したアーセナル。
パスサッカーという理想を追い求める指揮官がとった、新しいスタイルについての特集っす。

今までのアーセナルと言えば、とくかくポゼッションを高めるスタイルで、ほとんどの試合で相手よりも高いポゼッションを誇るフットボールでした。

ただ、最近ではなかなか結果がついてこず、「ポゼッションの為のポゼッション」や、「勝利よりも美しさ」みたいなイメージがついてきている状況でした。

是が非でも勝利が欲しい第22節、指揮官の選んだ戦術は、狙ったのか偶然の産物なのか、新しいスタイルを生み出し、今後のライバルチームに警戒心を与える結果となりました。

今回はその新スタイルについて分析っす!
(あくまで個人的な見解です)


▼90分間の支配がゲームの支配とは限らない...
試合終了時に発表される、ボール支配率。最近ではバルセロナの台頭によって、「支配率が高いチームが試合を優位に進めた」という論調が広がっています。

しかし、支配率(ポゼッション)を捨てても、効率が良ければ試合を制する事は出来ます。
※特にモウリーニョはこれをよく知っている監督っすね

フットボールは90分間で多く点を取ったチームが勝ちます。
決して、「ボール支配率を上げる事」がゴールでは無いのです。

必要な時に必要な分だけ。
効率良く得点出来れば問題は無いのです。


▼ポゼッションサッカー=パスサッカーでは無い...
アーセナルの本来の得意なスタイルは"パスサッカー"です。
"ポゼッションサッカー"ではありません。

ポゼッションは"パスサッカー"の副産物としてついてきていたものです。
(※もちろん、ポゼッションが高まる事にも意義を感じていたと思いますが)


ポゼッションなんてしなくても"パスサッカー"は出来るんです。
それこそが。。。


▼パスサッカーでロングカウンター...
ロングカウンターの名手として、今最も世界で知れているチームは恐らく"レアルマドリード"でしょう。

彼らのロングカウンターは非常にシンプルです。

両サイドにとんでもないスピードを持った選手、⑦C・ロナウド、⑪ガレス・ベイルがいます。彼らを走らせれば誰も追いつけません。
しかも厄介なことに、パワーやテクニック、シュート力も備えた選手ですから、数人で一気に相手の守備陣をズタズタに出来ます。


一方、アーセナルは違います。


ボールを奪ったアーセナルは、前線にロングボールを蹴る事をしません。まずショートパスです。
ほとんど「クリア」という概念が存在しないくらい細かいパスを繋ぎます。

この時、周りの選手がパスコースを作る事を怠りません。
パスが来る前から走る。
パスを出したら走る。

前だけでなく、横、後ろへのパスを交えながら。

これが大事!

レアルのようにとんでもないスピードが無くても、細かいパス交換で、3人目4人目の味方が自陣深くから攻め上がる時間を作り出せます。それも相手を翻弄しながら。


ずっと攻撃重視で考えてきたアーセナルですが、フットボールに対してまず守備からアプローチする事で、今まで強化してきたパスサッカーが新しいスタイルで生かされる形になったっす!

ボールを支配するのは必要な時に必要な分だけで、効率の良い攻撃を生み出せています。
相手にとっては、守備の陣形が取れていない時に小気味よいパスを回されるんですからたまったもんじゃ無いですね(笑)


さあ、このスタイルがたまたまなのか。
継続的に発揮出来る、計算の立つ戦術に昇華出来るのか。

今後のビッグマッチが楽しみっすね!



【おまけ】
▼ゾーンで守るコーナーキック...
有名な話ですが、アーセナルはコーナーキックはゾーンで守ります。
度々ミスマッチが発生する事や、フリーを生み出したりがありますが、この時バイタルエリアがまずい。。。
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ご覧の通り、ペナルティアークのバイタルエリアがスカスカ。。(^^;)
ちょっと考えないとバイタルから叩き込まれると思うっす。。。


メモメモ♫