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ちゃらーす☆

さて、26節からはもう一試合。
サウサンプトンVSリバプールをお届け。

順位表ではサウサンプトンが上にいるものの、ここ最近、年明けの成績を見ると、リバプール絶好調。

前回対戦は開幕戦。
スターリングとスタリッジのゴールで、ホームゲームを2-1とものにしました。

しかし、前回の試合からかなり休養をとれたサウサンプトンと、ミッドウィークにヨーロッパカップがあったリバプール。コンディションには差が出るでしょう。


分析!
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【システムのマッチアップ】
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※図はサウサンプトン側から
赤字:サウサンプトン/青字:リバプール

▼サウサンプトン
メンバーは少し入れ替えてますかね。

4-2-3-1

③吉田先発。
左サイドには㉒エリアを起用。
⑪タディッチはベンチスタート。

それからトップ下には⑮ジュリチッチ。
⑩マネもベンチスタートとなります。

▼リバプール
いつも通りのシステム。

3-4-3

変更点は、サコが臀部を痛めてベンチ外。
代わりに、右に⑥ロブレン、左に㉓チャンを持ってきます。

左のアウトサイドにはいつもの⑱モレノに代わって㊿マルコビッチ。
前線右には⑳ララーナが入ります。

⑮スタリッジ、㊺バロテッリはベンチスタート。


リバプールの絞り気味の3トップに対して2CBのサウサンプトンが数的不利になる場面をどう対応するのか。
SBが絞って数的優位を作るのか、ボランチが対応するのか。

逆にサイドではサウサンプトンが数的優位ですから、リバプールはどんな守備を敷くのか。


【注目ポイント】
この日は強い雨と風の中での試合。
それを考慮してか、シンプルなフットボールを展開するサウサンプトンと、いつもの形を貫くリバプール。
どちらの策が功を奏するのか。

試合序盤の微妙なジャッジで徐々に荒れるゲームの中、アプローチを変えていく両監督。
巧みなシステム変更にも注目っす!
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前半~


☆3分 リバプール得点:0-1
なんといきなりのアウェイチームの得点からスタート。
左サイドボールを持つ㊿マルコビッチに釣り出された⑫ワニャマ。2ボランチの距離が遠くなり、ぽっかり空いた中央のスペースで横パスを受ける⑩コウチーニョ。
迷いなく振り抜いたミドルシュートが、バーに当たりながらもゴール。


この試合のファーストシュートがいきなりの先制点を生む展開。
サウサンプトンは完全に面食らった形。

まあ、さらに序盤には、サウサンプトンにPK獲得のチャンスがあったものの、主審が取らなかった背景があったんすケド。。。


▼中盤センターでは数的優位のサウサンプトン。効率的な攻撃...
出鼻をくじかれたものの、攻撃の形自体は効果を発揮します。
雨の日を考慮してか、中盤のマッチアップを見てかは不明ですが、サウサンプトンはシンプルなロングボールからの攻撃を志向するっす。

ゆっくりとビルドアップから形を整えると、1トップの⑲ペッレ目がけてロングボール。その瞬間、2列目3枚とボランチがセカンドボールの準備。後ろの形を崩さずにノーリスクで攻撃を仕掛けます。

中盤は数的優位ですから、このセカンドボールを効率的に拾う事に成功。
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見づらいですが、画像中央、⑲ペッレがロングボールを競るシーン。
2枚がすぐ脇に控え、こぼれ球を狙うのがわかります。
実際、この失点直後のシーンでゴール前まで運び、また倒されますが笛は鳴らず。。。


▼失点後も問題点の改善されないサウサンプトン...
失点は、中央バイタルエリアを空けた事によって⑩コウチーニョの侵入を許した所からでした。
この問題点は改善されないまま試合が進みます。
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17分、サイドでボールを持たれたシーン。
左SB㉝ターゲットと、左ボランチ➇デイビスが寄ってきた所ですが、画像左上を走っているのがもう一人の右ボランチ⑫ワニャマ。

2ボランチの距離がこんなにも開いています。。

同様のシーンはすぐあと、18分にも。
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㉝イベに対応する➇デイビス。
ボールはすぐ前、㉛スターリングにわたります。
すると、画像中央にい⑫ワニャマが寄ってくる。

そうなると、センターサークル内にいる⑩コウチーニョが中央フリーで攻めあがれるという、失点と同様の形を作られます。

この外のプレーヤーをボランチが対応する状況を、なんとかしないとマズイっすね。。


とはいえ、シンプルにロングボールを蹴り込むサウサンプトンに対して、リバプールは徐々に前に出づらくなっていきます。


▼サウサンプトンにセカンドボールを拾われ、守備のシステムをシフト...
シンプルにトップにつけられ、押し込められていくリバプール。
実際、序盤から再三ゴール前でチャンスを作られている状況を踏まえ、守備システムを変更。
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試合開始10分過ぎから、守備の形は

5-4-1

にシフト。

まあ、序盤に値千金のアウェイ先制点を決めてますから、こちらもリスクを冒す必要が無いとの判断でしょう。


▼守備対応の脆さを露呈する㊿マルコビッチ...
⑯ウォードプラウズは中央に絞り気味でプレーし、右サイドは完全に②クラインと㊿マルコビッチのマッチアップ。
そしてこの勝負を、②クラインが圧倒します。

㊿マルコビッチは明らかに体がついていかず、足を出すのみ。
このサイドを徐々にサウサンプトンが支配し始めます。


▼相手のくさびに対して、プレスの強度を上げるリバプール...
自陣に引いても、相手のくさびのパス自体は止まらない。
そこで、自由にボールを蹴らせないように、徐々にプレスを強めていきます。

サウサンプトンの2ボランチに対して、積極的にプレスをかけに出ていくようになるっす。
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サウサンプトンがボランチにパスを下げたシーン。
その瞬間、リバプールの中盤が一気にスプリント。圧力をかけます。


それでも上手くいなしながらボールを繋ぐサウサンプトン。
2ボランチの距離感に問題を抱えながらも、攻勢のまま前半を折り返します。


【前半総括】
▼サウサンプトン
・試合序盤、リバプールが仕掛けてきた圧力に耐えられなかった痛い失点
・失点後は、ゲームを支配
・判定に恵まれない不運な展開
・2ボランチの距離感の問題は残されたまま
・サイドの数的優位も上手く使いたい

▼リバプール
・相手の準備が整う前に先制点を奪えたのは大きい
・ポイントはこの日も好調な⑩コウチーニョ
・㊿マルコビッチの所に隙
・㉝イベの勝率が高い


お互いに脆さのある前半。
しかし、両監督ともにすぐさま修正してきます。


後半~


▼両チーム選手交代
・リバプール
㊿マルコビッチ⇒⑱モレノ

・サウサンプトン
➇デイビス⇒④シュナイダルラン

両チームともに、前半に浮き彫りになった弱点を補強してきました。


▼後半に入っても攻勢、守勢は変わらず...
両チーム、修正したのは守備面。
従って、サウサンプトンの攻勢自体は変わらないっす。

リバプールはボールを奪ったら早めに㉛スターリングへのスルーパスを狙う展開。
サウサンプトンの2CB付近へ長めのパスを入れて、DFが後ろ向きで対応するようにパスを送ります。

しかし、どれも単発。
結局はサウサンプトンが試合を支配します。


▼引いて守るリバプールに対して、攻撃のアプローチを変えるサウサンプトン...
さすがに引いて守る相手にいつまでも五分のロングボールを蹴り込む必要はないっす。
当然ボールを持てるようになりますから、2ボランチを起点に、しっかりと足元で繋ぐ攻撃にシフト。

そして、狙うは3バック攻略の定石、WBの裏です。
しかし、⑱モレノは左SBも務める守備力のある選手ですから、狙うなら当然逆サイドの㉝イベの裏。

攻撃的に出てくる彼の裏のスペースにボールを送るようになるっす。
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左SBから縦のスペースへスルーパス。
㉝イベの裏に㉒エリアが入ってチャンスを演出するようになるっす。


56分 サウサンプトン選手交代
⑯ウォードプラウズ⇒⑩マネ

ここで攻撃の選手に変化を加えます。

このサイド攻撃を受けてロジャース監督は。。


62分 リバプール選手交代
⑳ララーナ⇒⑮スタリッジ

ここでシステムを変更します。
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前線に⑮スタリッジ、㉛スターリングを残し、2人で攻撃を何とかしてもらい、あとは5バックにして完全に守備を固める。

5-3-2


そして前半途中から仕掛けていたプレスがここで功を奏します。


☆73分 リバプール得点:0-2
敵陣、横パスをカットした⑱モレノがすぐさま最前線の中央、㉛スターリングへ。ワンツーで再び⑱モレノが受けると、ボックス内、逆に構える⑮スタリッジへラストパス。しかしボールは合わず、DFの㉝ターゲットがクリア。しかしここで痛恨のクリアミス。ボールは㉛スターリングの足元へ転がり万事休す。追加点。


内容ではサウサンプトンが圧倒していましたが、それでも我慢を続け、対応を講じてきたリバプールが報われる形に。


このあとすぐにリバプールは㉝イベを下げて②ジョンソン投入で逃げ切り体制。
サウサンプトンもすぐさま⑮ジュリチッチに変えて⑪タディッチを投入しますがこのまま試合終了。


リバプールにダブルを許し、サウサンプトンは嫌なタイミングでの黒星。
リバプールとしては、これで10戦負けなしの絶好調キープです。


【総括】
▼サウサンプトン
・チャンピオンズリーグ圏内に向けて黄色信号
・試合内容自体が悪くなかっただけに残念だが、切り替えるしかない
・吉田は上々の出来。CB2枚は安定
・前線の個々の打開力が不足。シュート精度も低い

▼リバプール
・チャンピオンズリーグ圏内を捉えた
・㉝イベは変わらず好パフォーマンス
・足元は相変わらず良く無いが、無失点を続けるGKミニョレは好セーブ連発
・サコに比べるとこの3バックの方が良いかも
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日本人としては、③吉田のパフォーマンスは良いので、良かったなって感じっすケド、負ける試合では無かったっすねえ。。

チーム力は高いんすケド、ドリブラーとか、決定的なストライカーがいないのが苦しい。


リバプールは怪我人が戻ったり、㊺バロテッリにゴールが生まれたりで選手の層が厚くなってきてますから、まだまだ上位に食い込んでくるでしょう。

さて、次はチャンピオンズリーグ。


メモメモ♫