▼この記事を読むのにかかる時間/約8分
ちゃらーす☆
はてさて、プレミアリーグの王者が決まったかと思ったら、今度はチャンピオンズリーグ。
大忙しですね(笑)
プレミアリーグ以外のチームを見るこの貴重な機会。
しっかりと分析させていただきます。
------------------------------------------------------------------------------------------------
【システムのマッチアップ】
※図はユベントス側から
赤字:ユベントス/黒字:レアル
▼ユベントス
3バックと4バックを使い分けるこのチーム。
この日は4バックを採用。
4-4-2(ダイヤモンド型)
トップ下に㉓ビダル。
アタッキングサードで中央に3人が入っていけるのが特徴。
特に㉓ビダルは運動量豊富な選手なので、中央での上下動で、攻撃だけでなく、守備面でも貢献します。
㉑ピルロに守備力が無い分、そこが生命線ですね。
▼レアル
ベンゼマ不在の為、2トップシステムを採用。
4-4-2
BBCトリオのBを欠く為、残りのBCでの2トップでのスタート。
このシステムの特徴は、トップ下がいない為に、中央の相手ボランチにプレスをかけづらい事。
気になるのは、ユベントスのキーマン、㉑ピルロですね。
ここがフリーになってしまうのをどうするのか。
ユベントスがレアルのシステムを予期していたかは定かではありませんが、結果的に㉑ピルロがフリーになれるので悪くない組み合わせだと思います。
一方のレアルとしては、ユベントスが3バックを採用しなかったおかげで、この強烈な2トップが完全に数的同数でのマッチアップになれます。
守備面での㉑ピルロのフォローアップは望めないですから、同数なら個の力で引きはがせそうな気もしますが。。
注目!
------------------------------------------------------------------------------------------------
前半~
ゲーム序盤、良い入りをしたのはユベントス。
小気味よいパス回しの中に、しっかりと長い距離の縦パスを織り交ぜる事で、相手のプレスをかいくぐりながら前線にボールを運んでいきます。
▼⑩テベスの中途半端なポジショニングに手を焼くレアル...
⑩テベスは中盤でのプレー経験もあります。
それもあってか、トップに張るというよりは、1.5列目のイメージで、下がって貰っては前に飛び出していく動きを繰り返します。
DFとしては、自分が深追いするべきでは無い所まで下がられる為、マークをボランチに受け渡しますが、いきなり最前線まで飛び出してくるので、その受け渡しが上手く回りません。
例えばこのシーン。
画像手前、右サイドでパス交換をする➇マルキージオと㉖リヒトシュタイナー。
手前から3番目にいるのが⑩テベス。
2トップの一角、ペナルティアークの中にいる⑨モラタに比べて明らかに中途半端な位置にポジショニング。
この時、レアルボランチである➇クロースが隣についていますが。。
このあとすぐに、相手SBとCBの間を目がけてスプリント。
すると。。
☆8分 ユベントス得点:1-0
一瞬の駆け引きでフリーでボールを受けた⑩テベスはそのままファーサイドへ低いシュート。これはかろうじてGKカシージャスが弾きますが、ファーサイドでしっかりと詰めていた⑨モラタが押し込み先制。
CBの②ヴァランが⑨モラタの方に意識がいった一瞬の隙でしたね。
▼中長距離の縦パスを通すユベントス...
ユベントスはパス回しをする際、前述したように、縦パスを織り交ぜてきます。
縦パスはゴールへ近づく最も効率的な手法なので、それだけで価値があります。
さらに、縦パスを見せられたディフェンス側は、段々と間を通されるのを嫌がって意識が縦パスを封じる方にいきます。
すると今度は横パスを通しやすくなる。
これは最終ラインから中盤に向けて縦パスを通したシーン。⑪ベイルのスライディングも空しく、しっかりと通してきます。
実際、システム上、2トップに加えてトップ下の㉓ビダルが構える事で、縦パスの選択肢が多い事も、通しやすくする理由の一つになっています。
▼守備意識の徹底されているユベントス...
とにかくこの意識。
特に、攻守の切り替えと連動については相当に鍛えられている印象です。
まず、一人が守備のスイッチを入れると、激しくチェイス
それは、㉑ピルロでも、追う時は最前線までチェイスします。
すると、周りの選手もパスコースを封じにいくし、フリーで相手に持たれようものなら、後ろの選手が一気にスプリントしてプレスに向かいます。
さらに、攻守の切り替えも相当意識しています。
これは、右サイドから中央への横パスを的にカットされたシーン。
失った瞬間に、レアルとしてはカウンターに出たい所でしたが、ボールホルダーを一気に囲い込む。
結局奪いきれませんでしたが、カウンターの芽を摘む事には成功しています。
▼先制点をあげたあとは、まずしっかりとブロックを作る所から...
得点後は、畳みかけるわけでは無く、リードを保ったまま粛々とゲームを進め、コントロールしていきます。
しっかりとゴール前にブロックを作り、カテナチオの体制。
画像一番奥でレアルがボールを持った際、2列目まではしっかりと引いて、バイタル付近に2列のブロック。
特に、最終ラインと中盤のラインが近く、スペースを易々とは与えません。
更に最後尾ではGKブッフォンが構えるわけですから、ミドルもそう簡単には入りません。
▼守から攻への切り替えも早く、ゴール前での迫力を持つユベントス...
カウンターの切れ味も抜群です。
1点目もそうでしたが、しっかりとゴール前まで詰めて、攻撃を完結させる事を意識しています。
これは右サイドで㉖リヒトシュタイナーが抜け出て、シュートまでいったシーン。この際、他の選手がボックス内で3人も飛び込んできています。
しかも、こういったシーンでありがちなのが、中央で詰めてた選手が、
「俺によこせよ!フリーだったよ!」
とか言うやつ。
まあ、フットボーラーなんてそれくらい気が強くないとやっていけないでしょうし。
でもシュートを打った㉖リヒトシュタイナーを責める人間はおらず、ゴールキックに備えてしっかりとまた自分のポジションに戻っていく。
小さな事ですが、こういったチャレンジに対して寛容な姿勢が、メンタル面で次のプレーの精度に関わってきます。
▼中央にブロックを作られた以上、クロスでの攻撃が増えるレアル...
これを意識して攻めているわけでは無いと思います。
中央をしっかりと固められて、侵入する事があまりに難しい為、外からクロスを上げる攻撃に終始し始めます。
ポゼッションはしているものの、クロスを上げられては跳ね返される連続。
ちょっと厳しいかなと。
思った所で。
☆27分 レアル得点:1-1
右サイド。⑮カルバハルからニアサイドのいわゆるポケットに入った⑩ロドリゲスへ。浮いたボールをそのまま中央、GKブッフォンの頭上を丁度越える位置にクロス。フリーの⑦ロナウドがヘディングを決め、同点。
劣勢だったんですがねえ。
それでもしっかりと点を取ってくるあたり流石です。
▼貴重なアウェイゴールをあげて同点に追いついた事で、明らかにゲームのテンポを落とすレアル...
アウェイゴールを奪っての引き分けであれば合格点のレアル。
このまま試合が終わってくれても良いと考えている為、ボールをゆっくりと回して、ゲームのテンポを支配します。
結局このまま前半終了。
【前半総括】
▼ユベントス
・早い時間帯での先制点はプラン通りか
・その後の試合運び面で、敵にボールを持たせすぎたか
・㉓ビダルが、リベロくらい上下に動いている
・やはり㉑ピルロがフリーでボールを蹴れればチャンス
▼レアル
・⑫マルセロを積極的に攻撃参加させるも、あまりチャンスは生み出せず
・2トップにもボールが収まらずに後手後手に
・ただし、貴重なアウェイゴール
後半~
▼バックパスの受け方が決して良くないGKブッフォン...
この日、バックパスを処理する機会の多いGKブッフォン。
流石にベテラン。
冷静に処理していると思っている方は多いと思います。
しかし、GKブッフォンのバックパスの受け方は決して良くないと思います。
これは、右サイドからのバックパスをGKブッフォンが受けたシーン。
問題なのは、"体の向き"。
このバックパスを受ける際にGKブッフォンは、首も振らず、右からきたボールをそのまま右側にトラップして、体は完全に右しか向いていない状況。
これでは左サイドは全く見えません。
結果として処理できたから良かったものの、これを読まれて、同サイドから猛烈にチェイスされたら弱いと思います。
ちゃんと視野の確保をして、複数の選択肢を持つべきですね。
さて、後半に入っても、特に急がないユベントスでしたが。。
☆58分 ユベントス得点:2-1
カウンターから。最前線⑩テベスにボールが渡ると、唯一残る⑮カルバハルと対峙。圧力をかけられながらも強引に突破しようとした所、足がかかりPK。
これを冷静にど真ん中に決めた⑩テベス。勝ち越し。
これも勝負は一瞬でした。
⑮カルバハルは上手く⑩テベスを角度の無い所に追い込んでいただけに非常にもったいない。。
さて、ここから両指揮官が動きます。
63分 レアル選手交代
㉓イスコ⇒⑭エルナンデス
※⑪ベイルを右サイドに、左に⑩ロドリゲス、トップに⑭エルナンデス
63分 ユベントス選手交代
㉗ストラーロ⇒⑮バルザーリ
※こちらはシステム自体を大きく変更します。
両チーム、この交代策での布陣の変更はこちら。
ユベントスはこのタイミングで3バックに変更。
相手の2トップに3枚のCBを並べて数的優位。
さらに、再三のサイドアタックに対して、WBとインサイドハーフが外に追い込む。
完全にカテナチオ体制。
▼ボールは持てるが徐々に攻め手を失うレアル。更には④ラモスの不調...
ボールを持って、回しているんだけど、横パスの連続で、なかなかゴールには近付かない。
その上、この日悪目立ちしていたのが、④ラモスのミスの多さ。
ワイドに展開しようと、サイドチェンジ等のロングボールを織り交ぜるのは良い事。
でもこの日は精度が低すぎて、全く合わない。
何度もタッチラインを割ります。
チームメイトの士気にも関わる為、これが続くと少し厳しいな。。
そしてこのあと、選手交代をお互いに行いますが、特に何も生まれずに終了。
まあ、最後はお互いにリスクの方を嫌がり、ある程度納得した形でゲームを閉じた形でしょう。
ホームが1点差で勝利と、現実的なスコアで2ndレグへ向かいます。
【総括】
▼ユベントス
・ホームでしっかりと勝利
・アウェイゴールが目に付くか
・⑩テベス、㉓ビダルのコンディションが良いのは好材料
・プラン通りの展開、采配
▼レアル
・1-1で引き分けていれば尚良しだったが、最低限の結果は得た
・クロス以外の攻め手が欲しい所
・④ラモスの中盤起用に影
・⑭エルナンデスも正直実力不足が目に付くか
------------------------------------------------------------------------------------------------
最後の⑭エルナンデスに関しては、個人的には厳しいと思っています。
確かに頑張っているのはよくわかりますが、情を抜きにすると、レアルの中にいて、何か違いを生み出せているかというと少し疑問です。
加えて気になるのは、彼がボールを失った時にチームに漂うあの「残念」な空気。
それではプレーも窮屈になる。
ユベントスは大きく変える必要は無いですが、次戦でのレアルのシステム、メンバーには注目したい所ですね。
メモメモ♫
ちゃらーす☆
はてさて、プレミアリーグの王者が決まったかと思ったら、今度はチャンピオンズリーグ。
大忙しですね(笑)
プレミアリーグ以外のチームを見るこの貴重な機会。
しっかりと分析させていただきます。
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【システムのマッチアップ】
※図はユベントス側から
赤字:ユベントス/黒字:レアル
▼ユベントス
3バックと4バックを使い分けるこのチーム。
この日は4バックを採用。
4-4-2(ダイヤモンド型)
トップ下に㉓ビダル。
アタッキングサードで中央に3人が入っていけるのが特徴。
特に㉓ビダルは運動量豊富な選手なので、中央での上下動で、攻撃だけでなく、守備面でも貢献します。
㉑ピルロに守備力が無い分、そこが生命線ですね。
▼レアル
ベンゼマ不在の為、2トップシステムを採用。
4-4-2
BBCトリオのBを欠く為、残りのBCでの2トップでのスタート。
このシステムの特徴は、トップ下がいない為に、中央の相手ボランチにプレスをかけづらい事。
気になるのは、ユベントスのキーマン、㉑ピルロですね。
ここがフリーになってしまうのをどうするのか。
ユベントスがレアルのシステムを予期していたかは定かではありませんが、結果的に㉑ピルロがフリーになれるので悪くない組み合わせだと思います。
一方のレアルとしては、ユベントスが3バックを採用しなかったおかげで、この強烈な2トップが完全に数的同数でのマッチアップになれます。
守備面での㉑ピルロのフォローアップは望めないですから、同数なら個の力で引きはがせそうな気もしますが。。
注目!
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前半~
ゲーム序盤、良い入りをしたのはユベントス。
小気味よいパス回しの中に、しっかりと長い距離の縦パスを織り交ぜる事で、相手のプレスをかいくぐりながら前線にボールを運んでいきます。
▼⑩テベスの中途半端なポジショニングに手を焼くレアル...
⑩テベスは中盤でのプレー経験もあります。
それもあってか、トップに張るというよりは、1.5列目のイメージで、下がって貰っては前に飛び出していく動きを繰り返します。
DFとしては、自分が深追いするべきでは無い所まで下がられる為、マークをボランチに受け渡しますが、いきなり最前線まで飛び出してくるので、その受け渡しが上手く回りません。
例えばこのシーン。
画像手前、右サイドでパス交換をする➇マルキージオと㉖リヒトシュタイナー。
手前から3番目にいるのが⑩テベス。
2トップの一角、ペナルティアークの中にいる⑨モラタに比べて明らかに中途半端な位置にポジショニング。
この時、レアルボランチである➇クロースが隣についていますが。。
このあとすぐに、相手SBとCBの間を目がけてスプリント。
すると。。
☆8分 ユベントス得点:1-0
一瞬の駆け引きでフリーでボールを受けた⑩テベスはそのままファーサイドへ低いシュート。これはかろうじてGKカシージャスが弾きますが、ファーサイドでしっかりと詰めていた⑨モラタが押し込み先制。
CBの②ヴァランが⑨モラタの方に意識がいった一瞬の隙でしたね。
▼中長距離の縦パスを通すユベントス...
ユベントスはパス回しをする際、前述したように、縦パスを織り交ぜてきます。
縦パスはゴールへ近づく最も効率的な手法なので、それだけで価値があります。
さらに、縦パスを見せられたディフェンス側は、段々と間を通されるのを嫌がって意識が縦パスを封じる方にいきます。
すると今度は横パスを通しやすくなる。
これは最終ラインから中盤に向けて縦パスを通したシーン。⑪ベイルのスライディングも空しく、しっかりと通してきます。
実際、システム上、2トップに加えてトップ下の㉓ビダルが構える事で、縦パスの選択肢が多い事も、通しやすくする理由の一つになっています。
▼守備意識の徹底されているユベントス...
とにかくこの意識。
特に、攻守の切り替えと連動については相当に鍛えられている印象です。
まず、一人が守備のスイッチを入れると、激しくチェイス
それは、㉑ピルロでも、追う時は最前線までチェイスします。
すると、周りの選手もパスコースを封じにいくし、フリーで相手に持たれようものなら、後ろの選手が一気にスプリントしてプレスに向かいます。
さらに、攻守の切り替えも相当意識しています。
これは、右サイドから中央への横パスを的にカットされたシーン。
失った瞬間に、レアルとしてはカウンターに出たい所でしたが、ボールホルダーを一気に囲い込む。
結局奪いきれませんでしたが、カウンターの芽を摘む事には成功しています。
▼先制点をあげたあとは、まずしっかりとブロックを作る所から...
得点後は、畳みかけるわけでは無く、リードを保ったまま粛々とゲームを進め、コントロールしていきます。
しっかりとゴール前にブロックを作り、カテナチオの体制。
画像一番奥でレアルがボールを持った際、2列目まではしっかりと引いて、バイタル付近に2列のブロック。
特に、最終ラインと中盤のラインが近く、スペースを易々とは与えません。
更に最後尾ではGKブッフォンが構えるわけですから、ミドルもそう簡単には入りません。
▼守から攻への切り替えも早く、ゴール前での迫力を持つユベントス...
カウンターの切れ味も抜群です。
1点目もそうでしたが、しっかりとゴール前まで詰めて、攻撃を完結させる事を意識しています。
これは右サイドで㉖リヒトシュタイナーが抜け出て、シュートまでいったシーン。この際、他の選手がボックス内で3人も飛び込んできています。
しかも、こういったシーンでありがちなのが、中央で詰めてた選手が、
「俺によこせよ!フリーだったよ!」
とか言うやつ。
まあ、フットボーラーなんてそれくらい気が強くないとやっていけないでしょうし。
でもシュートを打った㉖リヒトシュタイナーを責める人間はおらず、ゴールキックに備えてしっかりとまた自分のポジションに戻っていく。
小さな事ですが、こういったチャレンジに対して寛容な姿勢が、メンタル面で次のプレーの精度に関わってきます。
▼中央にブロックを作られた以上、クロスでの攻撃が増えるレアル...
これを意識して攻めているわけでは無いと思います。
中央をしっかりと固められて、侵入する事があまりに難しい為、外からクロスを上げる攻撃に終始し始めます。
ポゼッションはしているものの、クロスを上げられては跳ね返される連続。
ちょっと厳しいかなと。
思った所で。
☆27分 レアル得点:1-1
右サイド。⑮カルバハルからニアサイドのいわゆるポケットに入った⑩ロドリゲスへ。浮いたボールをそのまま中央、GKブッフォンの頭上を丁度越える位置にクロス。フリーの⑦ロナウドがヘディングを決め、同点。
劣勢だったんですがねえ。
それでもしっかりと点を取ってくるあたり流石です。
▼貴重なアウェイゴールをあげて同点に追いついた事で、明らかにゲームのテンポを落とすレアル...
アウェイゴールを奪っての引き分けであれば合格点のレアル。
このまま試合が終わってくれても良いと考えている為、ボールをゆっくりと回して、ゲームのテンポを支配します。
結局このまま前半終了。
【前半総括】
▼ユベントス
・早い時間帯での先制点はプラン通りか
・その後の試合運び面で、敵にボールを持たせすぎたか
・㉓ビダルが、リベロくらい上下に動いている
・やはり㉑ピルロがフリーでボールを蹴れればチャンス
▼レアル
・⑫マルセロを積極的に攻撃参加させるも、あまりチャンスは生み出せず
・2トップにもボールが収まらずに後手後手に
・ただし、貴重なアウェイゴール
後半~
▼バックパスの受け方が決して良くないGKブッフォン...
この日、バックパスを処理する機会の多いGKブッフォン。
流石にベテラン。
冷静に処理していると思っている方は多いと思います。
しかし、GKブッフォンのバックパスの受け方は決して良くないと思います。
これは、右サイドからのバックパスをGKブッフォンが受けたシーン。
問題なのは、"体の向き"。
このバックパスを受ける際にGKブッフォンは、首も振らず、右からきたボールをそのまま右側にトラップして、体は完全に右しか向いていない状況。
これでは左サイドは全く見えません。
結果として処理できたから良かったものの、これを読まれて、同サイドから猛烈にチェイスされたら弱いと思います。
ちゃんと視野の確保をして、複数の選択肢を持つべきですね。
さて、後半に入っても、特に急がないユベントスでしたが。。
☆58分 ユベントス得点:2-1
カウンターから。最前線⑩テベスにボールが渡ると、唯一残る⑮カルバハルと対峙。圧力をかけられながらも強引に突破しようとした所、足がかかりPK。
これを冷静にど真ん中に決めた⑩テベス。勝ち越し。
これも勝負は一瞬でした。
⑮カルバハルは上手く⑩テベスを角度の無い所に追い込んでいただけに非常にもったいない。。
さて、ここから両指揮官が動きます。
63分 レアル選手交代
㉓イスコ⇒⑭エルナンデス
※⑪ベイルを右サイドに、左に⑩ロドリゲス、トップに⑭エルナンデス
63分 ユベントス選手交代
㉗ストラーロ⇒⑮バルザーリ
※こちらはシステム自体を大きく変更します。
両チーム、この交代策での布陣の変更はこちら。
ユベントスはこのタイミングで3バックに変更。
相手の2トップに3枚のCBを並べて数的優位。
さらに、再三のサイドアタックに対して、WBとインサイドハーフが外に追い込む。
完全にカテナチオ体制。
▼ボールは持てるが徐々に攻め手を失うレアル。更には④ラモスの不調...
ボールを持って、回しているんだけど、横パスの連続で、なかなかゴールには近付かない。
その上、この日悪目立ちしていたのが、④ラモスのミスの多さ。
ワイドに展開しようと、サイドチェンジ等のロングボールを織り交ぜるのは良い事。
でもこの日は精度が低すぎて、全く合わない。
何度もタッチラインを割ります。
チームメイトの士気にも関わる為、これが続くと少し厳しいな。。
そしてこのあと、選手交代をお互いに行いますが、特に何も生まれずに終了。
まあ、最後はお互いにリスクの方を嫌がり、ある程度納得した形でゲームを閉じた形でしょう。
ホームが1点差で勝利と、現実的なスコアで2ndレグへ向かいます。
【総括】
▼ユベントス
・ホームでしっかりと勝利
・アウェイゴールが目に付くか
・⑩テベス、㉓ビダルのコンディションが良いのは好材料
・プラン通りの展開、采配
▼レアル
・1-1で引き分けていれば尚良しだったが、最低限の結果は得た
・クロス以外の攻め手が欲しい所
・④ラモスの中盤起用に影
・⑭エルナンデスも正直実力不足が目に付くか
------------------------------------------------------------------------------------------------
最後の⑭エルナンデスに関しては、個人的には厳しいと思っています。
確かに頑張っているのはよくわかりますが、情を抜きにすると、レアルの中にいて、何か違いを生み出せているかというと少し疑問です。
加えて気になるのは、彼がボールを失った時にチームに漂うあの「残念」な空気。
それではプレーも窮屈になる。
ユベントスは大きく変える必要は無いですが、次戦でのレアルのシステム、メンバーには注目したい所ですね。
メモメモ♫
コメント
コメント一覧 (2)
へぇ、ブッフォンにそんな過去が^^;トラウマになってるんですね。落ち着いてるように振る舞ってるのも強がりですね。。
ラモスに関しては仰る通りですね。ミスの弾道的にもその意図は感じられました。
でもそのミスの直後のマルセロの表情が…
あの位置での起用も見直しかもですね。