▼この記事を読むのにかかる時間/約4分
ちゃらーす☆
さて、この記事自体は以前書いたものですが、2015-16のCL決勝でクラッテンバーグさんが笛を吹いたとかで盛り上がっているので、今一度この記事を更新しておこうかと。
内容自体はいじってないです。
言葉尻が以前のは気持ち悪かったので、改めて(笑)
ボクは結構評価している主審なので。
主審を見る時に気を付けているのは、”試合をコントロール出来ているかどうか”。
どうしてもジャッジそのものがどうとか、誤診だとかに目がいってしまいがちですが、主審の評価すべきポイントはそれだけではないと思うので。
なるべく表面だけで見ないようには気を付けているつもりです。
て事でどうぞ。
※記事は2015年8月に書いたものです。
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プレミアリーグファンの人だと、トップの画像を見て、
「おいおい」
って思う人もいるのかもしれない。
検索してみると結構叩かれているレフェリーみたいですね。
ボクはまだ何試合も見たわけではないのでわかりませんが。
まあなんにおいても、人の過去の経緯なんてものはちょっとした話のネタくらいにしか思ってなくて。
今見た印象だけで語りたいので、そんな方向で行きます。
改めてトップ画のこの人、”マーク・クラッテンバーグ”さん。
何故この人を取り上げたかと言うと、先日のチェルシーVSウェストブロムの試合を裁いた際、良いなーって思う事が多かったんで取り上げてみました。
▼対話を重視する傾向の強いイングランド...
これが今回最も注目したい、してもらいたい所。
イングランドの主審は、全員がそうとは言わないけれど、自らのジャッジに対して、選手たちにきちんと説明する傾向が強いなーって思います。
試合中に笛を吹いた、もしくは吹かなかった際、選手が疑問に感じている様子を見せたら一度試合を中断してでも説明してるなー、と。
これは笛を吹かなかった主審に対して選手が不満を募らせていた時のシーン。
プレーが切れた際に、当事者の選手に歩み寄り、その時の自らの認識とジャッジの判断内容、そしてしっかりと見ている事を選手にアピール。
試合開始5分での出来事です。
序盤から、選手がフラストレーションを溜め込むような展開にならないようにコントロールすることが大事。
▼笛を吹くのか流すのか。大事な局面理解力...
ファールがあったケド、ファールを受けた側のチャンスが続いていると判断された場合、笛を吹かずに流す。
これがいわゆる”プレーオン”ですね。
でもこのプレーオンを巡ってよく問題になります。
「なんで流さないんだよ!」
「ファール取ってよ!」
ありますよね、こーゆートラブル(^_^;)
主審に求められる大事な能力。
それがボクの思う”局面理解力”。
ファールを受けた側にとって、ファールを流すのが優位なのか、フリーキックにした方が優位なのか。
その為には、ファールのあったポイントだけでなくて、フィールド全体を見て、数的優位とか、マークの状況とか、流れとか、いろんなものを一瞬で把握した上で判断を下さなくちゃならない。
超ムズイです(^^;)
選手と同じか、むしろそれ以上の視野と判断力が必要。
クラッテンバーグさんに見事なシーンがあったので取り上げます。
このシーン。
センターサークル上部で、倒れているのがファールを受けたチェルシー(黒)のアザール。
右から左に攻めるチェルシーにとって、ファールを受けた位置からボールが後方に下がったから、思わず笛を吹きそうになるシーンなんですが、この時クラッテンバーグさんが見事だったのは、笛を吹くかどうかを判断する為に一瞬で首を振って、周囲の状況を見ていた事です。
画像じゃわかりづらいですが、まるでフットボール選手が周囲を把握するかのように。
結果として、前方で余裕を持ってボールを受けられそうだった事、チェルシーの数的優位になりそうな状況だった事を考慮してから、プレーを流す事をアナウンスしました。
これはフットボールのルールだけでなく、フットボールそのものを深く理解していて初めて出来る業。
お見事。
▼時には1分に及ぶ対話。両チームのキャプテンを呼んで注意を促す...
これは以前、マイケル・オリバーさんについて記事を書いた時にも触れた部分ですが、主審一人で22人をコントロールするのは大変。
だから、上手くキャプテンを使います。
選手間で何か問題が起きた際、当事者の選手と、チームのキャプテンを呼ぶ。
まるで、親を呼び出すみたいに(笑)
セットプレーの時に小競り合いをしていた選手を呼びつけ注意。
更に両選手を落ち着かせる為に、キャプテンを呼んで1分間に及んで対話。
一方的にジャッジだけを押し付けていては選手も当然不満に思います。
主審が何を基準にジャッジをしていて、各選手のどこを問題視しているのか。
これをキャプテンも含めて説明する事で、両チーム全体に浸透するように促す。
試合の流れを止めて、そこに1分もつぎ込むのはちょっと勇気のいる事ですが、非常に大切な事。
別に日本のレフェリーを非難するつもりもないし、協会に対して不満を述べるつもりもないですが。
でも、凄く単純に見習える部分だなーって思ったので記事にしてみました。
メモメモ♪
ちゃらーす☆
さて、この記事自体は以前書いたものですが、2015-16のCL決勝でクラッテンバーグさんが笛を吹いたとかで盛り上がっているので、今一度この記事を更新しておこうかと。
内容自体はいじってないです。
言葉尻が以前のは気持ち悪かったので、改めて(笑)
ボクは結構評価している主審なので。
主審を見る時に気を付けているのは、”試合をコントロール出来ているかどうか”。
どうしてもジャッジそのものがどうとか、誤診だとかに目がいってしまいがちですが、主審の評価すべきポイントはそれだけではないと思うので。
なるべく表面だけで見ないようには気を付けているつもりです。
て事でどうぞ。
※記事は2015年8月に書いたものです。
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プレミアリーグファンの人だと、トップの画像を見て、
「おいおい」
って思う人もいるのかもしれない。
検索してみると結構叩かれているレフェリーみたいですね。
ボクはまだ何試合も見たわけではないのでわかりませんが。
まあなんにおいても、人の過去の経緯なんてものはちょっとした話のネタくらいにしか思ってなくて。
今見た印象だけで語りたいので、そんな方向で行きます。
改めてトップ画のこの人、”マーク・クラッテンバーグ”さん。
何故この人を取り上げたかと言うと、先日のチェルシーVSウェストブロムの試合を裁いた際、良いなーって思う事が多かったんで取り上げてみました。
▼対話を重視する傾向の強いイングランド...
これが今回最も注目したい、してもらいたい所。
イングランドの主審は、全員がそうとは言わないけれど、自らのジャッジに対して、選手たちにきちんと説明する傾向が強いなーって思います。
試合中に笛を吹いた、もしくは吹かなかった際、選手が疑問に感じている様子を見せたら一度試合を中断してでも説明してるなー、と。
これは笛を吹かなかった主審に対して選手が不満を募らせていた時のシーン。
プレーが切れた際に、当事者の選手に歩み寄り、その時の自らの認識とジャッジの判断内容、そしてしっかりと見ている事を選手にアピール。
試合開始5分での出来事です。
序盤から、選手がフラストレーションを溜め込むような展開にならないようにコントロールすることが大事。
▼笛を吹くのか流すのか。大事な局面理解力...
ファールがあったケド、ファールを受けた側のチャンスが続いていると判断された場合、笛を吹かずに流す。
これがいわゆる”プレーオン”ですね。
でもこのプレーオンを巡ってよく問題になります。
「なんで流さないんだよ!」
「ファール取ってよ!」
ありますよね、こーゆートラブル(^_^;)
主審に求められる大事な能力。
それがボクの思う”局面理解力”。
ファールを受けた側にとって、ファールを流すのが優位なのか、フリーキックにした方が優位なのか。
その為には、ファールのあったポイントだけでなくて、フィールド全体を見て、数的優位とか、マークの状況とか、流れとか、いろんなものを一瞬で把握した上で判断を下さなくちゃならない。
超ムズイです(^^;)
選手と同じか、むしろそれ以上の視野と判断力が必要。
クラッテンバーグさんに見事なシーンがあったので取り上げます。
このシーン。
センターサークル上部で、倒れているのがファールを受けたチェルシー(黒)のアザール。
右から左に攻めるチェルシーにとって、ファールを受けた位置からボールが後方に下がったから、思わず笛を吹きそうになるシーンなんですが、この時クラッテンバーグさんが見事だったのは、笛を吹くかどうかを判断する為に一瞬で首を振って、周囲の状況を見ていた事です。
画像じゃわかりづらいですが、まるでフットボール選手が周囲を把握するかのように。
結果として、前方で余裕を持ってボールを受けられそうだった事、チェルシーの数的優位になりそうな状況だった事を考慮してから、プレーを流す事をアナウンスしました。
これはフットボールのルールだけでなく、フットボールそのものを深く理解していて初めて出来る業。
お見事。
▼時には1分に及ぶ対話。両チームのキャプテンを呼んで注意を促す...
これは以前、マイケル・オリバーさんについて記事を書いた時にも触れた部分ですが、主審一人で22人をコントロールするのは大変。
だから、上手くキャプテンを使います。
選手間で何か問題が起きた際、当事者の選手と、チームのキャプテンを呼ぶ。
まるで、親を呼び出すみたいに(笑)
セットプレーの時に小競り合いをしていた選手を呼びつけ注意。
更に両選手を落ち着かせる為に、キャプテンを呼んで1分間に及んで対話。
一方的にジャッジだけを押し付けていては選手も当然不満に思います。
主審が何を基準にジャッジをしていて、各選手のどこを問題視しているのか。
これをキャプテンも含めて説明する事で、両チーム全体に浸透するように促す。
試合の流れを止めて、そこに1分もつぎ込むのはちょっと勇気のいる事ですが、非常に大切な事。
別に日本のレフェリーを非難するつもりもないし、協会に対して不満を述べるつもりもないですが。
でも、凄く単純に見習える部分だなーって思ったので記事にしてみました。
メモメモ♪
コメント
コメント一覧 (2)
ついにCLが終わってしまいましたね…
また来年に期待です!
ぼくもグッテンバーグさんのレフェリーはお見事だったと思います!
見ててレッドカードでもおかしくないと思ったプレーもありましたが、大事な決勝戦を荒らさないよう、慎重なレフェリングだったと思います☆
特に痛がってる振りをしているペペを怒ったところは最高でした(笑)
お久しぶりです!
コメントありがとうございます。
どう考えても選手よりも遥かにプレッシャーがかかるポジションだと思うんですよね(^_^;)
世界中の人が楽しみにしているゲームを台無しにするかもしれない。
選手なら、ベンチに下がれば良いだけですが、主審に逃げ場は無いですからね。。
審判が称賛されるような何かを設けてあげたいなと思っています。