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ちゃらーす☆

えー、先に断っておきますと、特に遠藤保仁の記事というわけではないです(^^;)
"縦パス"を焦点にしたかったので使いました。

今回の記事の内容は、ボクがずっと書きたかったんですが、なかなか良い画像例がなくて書けずにいたものになります。

で、結局良い画像例は手に入らなかったんですが、待ってもキリが無いので、もう自分で図に書いて説明する事にしました!

という事で、かなりチープな記事になっている感は否めないですが、そこはご愛敬という事で(笑)

ボクのパソコン(タブレット/スマホ)ですと、「作戦ボード」的なツールを入れられない事が判明したので、手書きで我慢です。。

ちなみに今回の内容に関しては、セオリーというよりは、ボクの個人的な崩し方論みたいなのに偏っているので、これが正しいというものではないです。

「こんな考え方もあるよ」くらいに捉えてください。


それから、今回の内容はゾーンディフェンスの攻略法であり、マンツーマンですと状況はまた違ってきますのでご注意下さい。


▼通常、ポジショニングが重なる事はNG...
まず前提として、フットボールにおいて、動きやポジショニングが重なる事はNGとされています。

まあ、これは普通に考えればわかる事ですね。
同じ動きをすると、攻撃のパターンが一つ減るわけですから。

また、攻撃の幅も狭くなります。

例えば、日本代表がアジアで格下の相手と対戦する時によく起きる問題です。

相手がガチガチに引いてブロックを作っている時、ピッチをワイドに使って、相手のブロックを引き伸ばすようによく指示が出ます。

ゴール前を分厚く固められると崩すのは困難だからですね。
なのでワイドにポジションをとって、相手のディフェンスを出来るだけ横に広げる。

サイドにも出てこないならクロスを入れるなり、ミドルを打つなりします。

では、相手のブロックを引き伸ばせた場合、そこからどう崩すのか。


▼横に引き延ばされたブロックは、縦の強度が弱まる...
中央に密集した状態のブロックは、何人もの選手がカバーのきく状態なので、次々に守備の選手が飛び込んでいます。
それに、ドリブルもパスを通す隙間も無い状態。

そこで、相手のブロックを広げるわけなんですが、横に広げるということはどういう事か。

横に広がったブロックは、守備の選手間の距離が開くので、カバーリングがききづらくなる。
ドリブル突破を試みる隙間も、パスを通す隙間もある。

つまりは、縦の攻撃に対する強度が落ちます。

したがって、相手のブロックを横に広げたら、強度が落ちた相手のディフェンスラインに縦の攻撃を仕掛けないと意味が無いんです。
※ただし、中央に空中戦の覇者がいれば単純にサイドからクロスで得点出来ると思いますよ(^^;)

これは一つ一つ考えていくと当たり前の事でもあるんですが、この、"そもそも何故ブロックを広げるのか"の目的を忘れたままサイドにボールを動かして、"とりあえずサイド攻撃を仕掛ける"に終始するケースって結構多いと思うんです。

横にブロックを広げるだけではダメなんです。
横に広げたら、強度が弱まった縦に対して仕掛けないと。


それらを踏まえた上で、この記事のタイトルについてです。


▼縦パスに対して、受け手のポジションを敢えて重ねる...
さて、基本的にはポジショニングが重なる事はNGとされていると書きました。

ただし、意図を持った仕掛けであればアリだと考えます。

ここでは、タイトルにある"局地的に数的優位を作り出す"について論じてみます。
※相手がゾーンディフェンスを前提とします。例はオーソドックスな4バックです。
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さあて、チープな図が登場しましたよ(笑)

相手の守備を横に広げる事が出来ている状態。

この時、後方から普通に縦パスを入れた場合、まあそれだけでもチャンスですが、相手も2枚のCBでしっかりと対応出来ます。
数的には同数です。

そこで、ちょっとFWのポジショニングを動かしてみます。
image
敢えてFWのポジショニングが重なるように移動します。
すると、相手のCB1枚に対してこちらの人数が2枚になります。

この時、相手はゾーンディフェンスなので、右CBは執拗にマーカーについて行く事はしません。
とはいえ、ずっとこのポジショニングで構えていれば相手も対応してくるので、この形は縦パスが入る一瞬で作り出す必要があります。

それから、ここでは左サイドの選手が中央に絞る事で、相手の右CBはそちらを見る必要に迫られますから、より状況を作りやすくなります。

ここで局地的に数的優位を作り出せると、片方が縦パスのコースをずらして、もう片方が裏に抜け出すとか。
前向いて勝負とか。

場合によってはガチャガチャって抜け出せる事もありますからね(笑)


まあ、こんな崩し方もあるよって事で一つの手として頭の片隅にでも置いておくと、最終ラインとの駆け引きが発生してて見てると面白いです。


メモメモ♪