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ちゃらーす☆

"フットボール脳がフットボールを見えなくする"

フットボールに浸かっている人は、どうしても"フットボール"を語りたくなるものです。

しかし、家の中にいたら家の外観を見る事が出来ないように、フットボールの中にいたら周りから見たフットボールは見えないのです。

だからボクは、フットボールの中と外を行き来するように心がけています。
フットボールを俯瞰で見る為に。


「フットボールがもっと盛り上がったら良い」


これはきっとフットボールファンのみんなが思っている事なんじゃないかと思います。
自分が好きなコンテンツが世の中で盛り上がったらやっぱり嬉しいですよね。

まあ、この課題をどうやったら解決できるだろうかって事を考えながらボクも日々を過ごしているわけですが。

じゃあ、スタジアムにどうやって人を連れてくるのかという問題について、考えてみようって事です。
今回は真面目モードで行きますね(笑)


▼潜在層を捕まえる...
これは今更声を大にして言う事でもないし、サッカー協会側だってよくわかっている話だし、すでに取り組んでいる部分。

「フットボールに興味が無い人を連れてこれないとダメ」

これは、アドバイザーとして就任したホリエモンこと堀江氏も言っている事ですね。

それをどう実現するのかって話なんですが、今回はタイトルにもあるように"付加価値"について考えたいのです。
あくまで個人的な見解なので、「ふむふむ」くらいに聞いていただくのが宜しいかと。



▼フットボールを中心に据えて考えてはいけない...

ボクなんかも含めて、フットボールが好きな人は、"フットボールそのものが好き"なので、

「どうやったらフットボールの魅力を伝えられるだろうか。」

そう考えがちです。

しかし、本当はこの考え方が良くない。
というよりは優先順位が間違っていると思うんです。

フットボールの魅力を伝えようとすると、
「フットボールの試合はここが楽しい」
「フットボールの試合を見にスタジアムに足を運ぶ事で、こんな事になる」
「フットボールの試合を見に来れば、こんなメリットがある」
こうなります。

もちろん間違っていないですし、それで伝われば最高です。
ただし、ここで語っているのはフットボールそのものの価値、そして、フットボールが与えてくれる付加価値の話。
中心はフットボールなのです。

ただし、フットボールに興味がない人からすれば、そのアプローチは押し売りにもなり得る。
だって宗教の勧誘と何が違うのでしょうか。

興味がない人からすると、フットボールを中心に据えて迫られたところで何も魅力は感じない。
そこに付加価値がついた所で、気持ちは動かない。


従って、

"フットボールそのものが付加価値"

である必要があるのです。


▼フットボールはついで
一度、例を取って考えたいと思います。

例えば、映画に全く興味がない人、Aさんがいたとしましょう。
休日の過ごし方は、もっぱらカフェ巡り。パンケーキ大好き。
うーん、女子力高いですねー。

さて、そんな映画に興味がないAさんに、映画を見てもらうにはどうすべきか。
二つのケースを考えてみます。

①「映画を見たら、隣の店のパンケーキの半額券が貰えるよ」
②「パンケーキを食べたら、隣の映画館で使える半額券が貰えるよ」
※パンケーキと映画の値段は同じとします。

なんだか数学の問題のようですが(笑)

普段全く見ない映画を見たら、パンケーキが半額になる。
片や、普段から食べているパンケーキを食べると、映画が半額になる。

つまり、映画の付加価値としてパンケーキがつく①コース。
そして、パンケーキの付加価値として映画がつく②コース。

どっちの方が行く気持ちになるかって話です。


みんながみんなそうなるとは思わないですけれど、映画を見て貰える可能性が高いのは②だと思うんです。

どちらにしても、このAさんにとって一番嬉しいのはパンケーキ。
そう考えたら、パンケーキ半額の為に、普段見ない映画を見ようとはならないと思うんです。
それならパンケーキだけ食べて、映画見ないで帰るわって(^^;)

でも、いつも通りパンケーキを食べたら、映画の半額券が貰えたって話であれば、ちょっと見てみようかなってはなるかもしれないと思うわけです。


パンケーキが付加価値の①コース
映画が付加価値②コース


ここでは、今回プロモーションしたいのは映画なので、どうしても映画に付加価値をつける事を考えたくなるのですが、ユーザー目線に立てば、他の好きなものに付加価値として映画がくっついてくる方が、入りやすいと思うんです。


▼付加価値としてのフットボールを考える...
という事で、プロモーションを仕掛けるのであれば、
"フットボールファンではないけれど、フットボールとターゲット属性に近しい人"
が集まる所にアプローチする必要があるわけです。

それこそが、ボクの言う所の"世界と世界を繋ぐ"って事です。

フットボールという世界と、他のジャンルの世界を繋ぐ。

例えば、音楽とか。
フットボールが音楽業界を招く形ではなく、音楽業界にフットボールを招いてもらう。
あくまで中心としては音楽を据えるのだけれど、フットボールもついでに乗っけて貰う。

スタジアムでミスチルが試合前に1曲歌うよりも、ミスチルのコンサートの前にちょろっとフットサルイベントでもやって貰った方が新規のお客さんは入りやすいハズ。

フットボールを付加価値とするってのはそーゆー事で。

だって、例えばジェフの本拠地、フクアリというフットボール界側に桐谷美玲が観戦しにくるより、モデル界側の東京ガールズコレクションで桐谷美玲がジェフのマスコットぬいぐるみ持って歩いてる方がフットボールファン増えるでしょ。
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フットボールとは全く関係の無いクラスタなのに、ちょろっとついでで乗っけて貰うだけの方が、フットボールに興味無い人でも、興味持ってくれそうじゃない。


...ちょっと話が飛躍しすぎかもしれませんが(笑)


"付加価値としてのフットボール"

ここに、Jリーグの未来が眠っていると思うんですよね。


メモメモ♪