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ちゃらーす☆

はてさて、もやもやした試合展開が多くて、負けないけれど引き分けが多くて、サポーターもソワソワ。
意見がいろいろと分かれれる所ですね。

関塚監督の解任派と継続派で戦いになっていますね。

ちなみにボクは継続派。
どっちにしたって、シーズン途中で交代して良い事はあまり多く無いかなと(^^;)
ま、どうなっても今シーズンは見ようって話だったやん。


それから、解任派の方に言わせれば「負ければ良かったのに」という声もあるとかあるとか。

ボクは自分自身もフットボールを15年近くやってきて、今も継続中ですが、負ければ良かったと思った事は一度もないですね。
それはやっている側としても、見ている側としても。

好きなチームに関してそれは、ボクの持ち合わせない感情なのでよく理解出来ないです。
好きなチームが負けてどうなれば良いと言うのか。


なんて事は置いておいて、分析行きましょ。
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【システムのマッチアップ】
【J2】第12節 分析
黄:ジェフ/紫:京都

▼ジェフ千葉
4-4-2

メンバーを大きく動かしてきました。

まずはけが人続出中のボランチ。
山本がついに全体練習に復帰しましたが、ここは大事をとって休ませます。
前節途中から起用した⑩長澤と⑳若狭のセット。

そして最前線。

⑭町田は前節ゴールを決めていますからわかるとして、その位置。
トップでの起用ですね。
⑪船山とコンビを組みます。

⑱吉田は右サイド。

このあたりの選手起用。
絶好調の⑧井出をベンチスタートさせるなど、戦術的な意図なのか。
もしかしたら、控え選手の出場機会を増やして、チーム全体の底上げを図っているのかなーって。

もちろん憶測だし、答えなんで出ませんが、それであれば賛成です。
競争はチームを強くしますからね。
...まあ、シーズン開幕当初からやって欲しかったですけれど。。


▼京都サンガFC
4-4-2

⑩エスクデロは前節怪我で途中退場していましたが、スタートから出場でしたね。
前節は途中出場で得点をあげた、⑰有田とコンビを組みます。

㉒佐藤健太郎が古巣との対戦に、累積から戻ってきました。
⑧アンドレイとボランチを組んで、⑭山瀬が右サイドに。
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▼立ち上がりのジェフはいつも通りの裏狙い...
前線のメンバーが新しくなって、どんな出方をするのかは注目でしたが、⑪船山のスピードを生かした裏狙いで試合に入ります。
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右から左に攻めるジェフ(黄)
後方からサイドの裏のスペースにロングフィード。
⑪船山が狙います。
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右から左に攻めるジェフ。
このシーンでは、外で⑭町田がボールを持ちますが、中央にスペースと味方がいる(青枠)のにも関わらず、まず最前線へフィード。
目の前に立つ関塚監督も最前線を指していますね。
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サービスショット(笑)
⑪船山もフィードの場所や質を要求しています。


▼2トップと2ボランチの守備セットは継続...
これは良かった点ですね。

最近改善が見られていたこのセットによるゾーン守備。
これは今節も継続出来ていました。
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左から右に攻める京都(紫)
ジェフが中央で綺麗なブロックを形成しています。
2トップも必要以上にはチェイスをしない。
奪いに行くというよりは、相手にフリーでビルドアップをさせない程度にプレスをかけては戻るの繰り返し。

この守備、非常に効いていました。

京都はボールこそ持つものの、なかなかジェフの陣内に攻め入る事が出来ない。
入っても、中央は⑩長澤と⑳若狭の対人の強さに追い出されます。

では外は?


▼④北爪と㉗阿部で㉚石櫃を封じる...
京都のストロングの一つである右SBの㉚石櫃のオーバーラップ。
対面するのは④北爪と㉗阿部でした。

④北爪の先発起用は、ここの対策を徹底する為でもあったのかもしれませんね。
あとは後半の選手の動かし方とか。
複数ポジションがこなせる選手は助かりますからね。
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左から右に攻める京都。
京都の右サイドアタックに対して、赤枠の左が㉗阿部。右が④北爪。
相手の右サイド、⑭山瀬を捕まえる為に㉗阿部が前に出ると、④北爪が下がってスペースをケアします。

この日の④北爪はベースポジションを低めに設定していました。
チャンスの時だけ前線に駆け上がる形。

また、㉗阿部も攻撃を自重します。
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右から左に攻めるジェフ。
ビルドアップの形。
いつもは㉗阿部を前に上げて、⑤多々良が残って3バックを形成するところですが、この日は㉗阿部が残ります。

㉗阿部もチャンスの時には攻め上がってクロスを放りますが、これまたベースポジションは低めでした。


ただ、この守備は結構効いていたと思います。
京都に大きなチャンスは作らせていませんでしたし、ブロックを突破出来ない京都は長いボールを蹴る。
しかし、③近藤と㉔イジュヨンが前方に対する強さを見せ、しっかりと跳ね返せていました。


ただ、攻撃はあまり上手く回っていませんでした。


▼前方でセカンドボールを拾えない...
蹴るフットボールをすると、どうしてもこの問題は発生しますね。
しかも、トップに入った⑭町田がボールを受けに下がってくる事で⑪船山が孤立するシーンが多かったです。
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右から左に攻めるジェフ。
赤枠が⑭町田。
この位置まで下がってボールに触ります。

前線の選手が中盤に降りてきてボールに触るのは悪くないです。
一時的に数的優位を作れますので。

しかし、ボランチの所まで降りてくるのは少し下がりすぎかなと思います。


ただ、ハーフタイムの関塚監督のコメント。

「よく辛抱出来ていた」

恐らくですが、前半は守備的に入る狙いがあったのかもしれません。
⑧井出のベンチスタートもそういう事なのか。


65分 ⑭町田⇒⑧井出
⑱吉田をトップに入れて、⑧井出が右サイド。


▼⑧井出の投入で脱ロングボール...
前半をシンプルな形で、最小限のリスクで固い試合運びをして、後半に入ってからはロングボールの回数が減ります。
そして⑧井出の投入。

これによって、徐々に京都のゾーンの攻略、特に右サイドからの崩しが多くなります。
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左から右に攻めるジェフ。
相変わらず⑪船山と抜群の連携を見せる⑧井出。
⑪船山から右の⑧井出にボールが出ると、ここでタメを作って赤枠のニアゾーンに走りこむ⑪船山にリターン。
一気にボックスに侵入します。

徐々にこの形が多くなる。
得点に期待がかかる所でしたが。。


☆76分 京都得点:1-0
長いカウンターから。中央を斜めに⑩エスクデロがドリブル。ボックスに進入するもこれはジェフのDFが対応。こぼれ球を⑪堀米がシュート。これが③近藤に当たってゴール。

人数をかけてブロックは形成出来ていただけに残念すぎる。。


77分 ⑤多々良⇒㉜菅嶋
81分 ⑪船山⇒⑨エウトン


㉜菅嶋は右サイド。
⑧井出が左サイドへ。
④北爪を右SBへ。

⑨エウトンが入ってからはシンプルにロングフィードで当てる形を増やしていきます。
そして、⑨エウトンの粘りが実を結ぶ。


☆ 90分+ ジェフ得点:1-1
得意のアディショナルタイム。
GK菅野の判断ミス&⑨エウトンの粘りでコーナーキックを獲得すると。GK佐藤も上がってくる。リーグ戦では珍しいシーン。
コーナーのボールはニアに飛び込んだそのGK佐藤のもとへ。
相手選手2人を引きつけた上に、その体の強さで競り負けずにボールは手前にこぼれる。
このこぼれ球を③近藤がドゥーん!
どぅー点弾。

なんとか引き分けに持ち込んで試合終了です。


【まとめ】
ディフェンスは非常によく効いていました。
2トップ+2ボランチのセットは非常に上手く機能して、相手にロングボールを蹴らせては跳ね返して回収する。
㉚石櫃にもほとんど仕事をさせなかった。
後半、狙い通り(?)少しずつ細かいパスワークで崩しはじめ、⑧井出の投入でジェフに流れが傾きかけた所での不運な失点。
決めるべき所で決めれない事が原因ですかね。
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最後に書きましたが、正直守備面はそこまで大きな問題は無くなってきているかと思います。
問題は攻撃かなってのが個人的な感想です。

結局、チャンスをものに出来ないから、どこかでぽろっとやられる。
フットボールではよくある事です。

選手起用を色々と動かしている最近。
ボクはポジティブに捉えています。

競争の激化によって、良い流れをチームに引き寄せる事に期待するとします。


WIN BY ALL!!