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2016-06-08 (20)
ちゃらーす☆

はてさて、サポーターの願い叶ってようやく気持ちよく勝てましたね。
3点差!

3得点出来た事と無失点に抑えた事。
これは大きい。

そして、次節につなげられればさらにデカい!

画像は⑭町田の得点後、ベンチに下がった⑨エウトンとタッチをかわす所。
良いシーンだ。。

さて、しゃべりたい事が多すぎるので、逆にこの辺にしておきます(笑)
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【システムのマッチアップ】
myboard

黄:ジェフ/青:山形

▼ジェフ千葉
4-4-2

③近藤が休みで⑰大久保がCBとして先発。
ボランチは本職の2人に戻し、⑩長澤を最前線へ。

足を痛めている⑭町田をベンチに置き、⑧井出がスタメンに返り咲き。

やはり出来る限りはそれぞれ本職でプレーして欲しいですよね。


▼モンテディオ山形
4-4-2

ジェフと同じくミラーゲーム。
メンバーは前節に同じ。
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▼高めのプレスのかけ合いでスタート...

山形は高い位置からのプレスで最近の好調をキープ。
この日も積極的に前線からプレスをかけてきます。

それも、全て追うわけではなく、要所要所で追う形。
そして、特に狙っていたのが、㉔イジュヨンと⑤多々良のライン。
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左から右に攻めるジェフ(黄)
赤枠、㉔イジュヨンがボールを持つとプレスにくる山形。
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そのまま右サイドに出すわけですが、そこにも当然山形のプレス。
しかし、ここでボールを受けるのは⑤多々良ではなく、⑥山本。
ボランチの1人がこの位置に降りてくるのは最近ではよくやる形ですが、この日は特にこれが効きます。
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いつも中央の一番混んでいる所でプレーしている彼にとっては難しい場面ではない。
落ち着いて一つ前につける。
ここで受けるのが⑤多々良。
ここには相手のSBが前に出て対応するものの、中央にはぽっかりとスペース。

ここからサイドを変えて、ジェフは巧みに相手のプレスをかわしていく。
もし詰まっても前線の⑨エウトンにフィードを送ればマイボールに出来る可能性も高い。

こうしてジェフは山形のプレスをかいくぐっていきます。


そして、プレスを高い位置からかけるのはジェフも同じ。
一定の高さを保ちながら、網に入ってきた際には強めに圧力。

そして、これが早めの得点に繋がる。


☆13分 ジェフ得点:1-0
敵陣で、⑨エウトンが⑤アルセウからボールを奪うと、それを拾った⑧井出。
スピードに乗ってペナルティエリアに侵入。
キックフェイントで相手をかわすと、ダブルタッチパスで中央へ。
なんとこれをノールックで。。。
image
これが中央の⑨エウトンに渡りゴール。

圧巻ですね。

ハイプレスをかわしたジェフと捕まった山形。
これが序盤の流れを決めました。


この後、⑨エウトンが肩を痛めて交代を急ぎますが、本人が続行を表明。
そしてその直後でした。

☆21分 ジェフ得点:2-0
左サイドで得たフリーキックから。
距離はありましたが、ボールを要求する⑨エウトンの下へ。
競ったボールが真上に残ると、足を伸ばしてボレー。
これが決まって追加点。


さあ、早くに2点差になったジェフ。
前節と同様の状況に。

追加点を取りに行くのか下がるのか。
注目の場面でしたが、ジェフはプレスの強度をここで上げます。
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右から左に攻める山形(白)
敵陣でボールを動かす山形に対して、ジェフは更に高い位置からプレス。
畳みかけにいきます。

ここで前に出たい山形を相手に出鼻をくじく意図でしょう。
これで相手に流れがいくのを防ぎます。


▼最大のポイントはジェフが山形をよく研究して臨んだ事か...
これはあくまでも個人的な見解になりますが、山形の得意な形をジェフが封じた事で、山形は最後までリズムに乗れなかったと見ています。

それは”縦パス封じ”

言葉にすれば単純ですが、これをジェフは徹底しているように見えました。
予習編で触れた通り、山形の攻撃のスイッチは最終ラインからの縦パス。

前で受け手になれる⑧林と⑪ディエゴに入った所からリズムを作り出します。
ジェフはそれをさせなかった。
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右から左に攻める山形。
ジェフの2トップが相手を制限。
2トップの距離感に気を配り、縦パスを通されないように守ります。
(2トップが前後に段差をつけているのもポイントですね)
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右から左に攻める山形。
左サイドでボールを持ちますが、その時にもジェフは2ボランチが中央を閉じます。

結果としてこの試合、山形の縦パスは減り、窮屈にプレー。
外でボールを持たれますが、それは山形の望む形ではなく。
攻撃にリズムもテンポも生み出せずに時間が過ぎていきます。


そして、リズムが出ない山形は⑤アルセウが無謀なロングシュートでボールを失う。
この繰り返し。

この縦パスを封じれば山形は崩れると分析し、その対応にしっかりと備えてきたからこそ、この展開は生まれたと個人的には考えています。


▼山形に残された可能性...
このままでは終われない山形。
中央の縦パスを封じられた状況を打開しようと動いたのが⑪ディエゴと⑩伊東。
縦パスを封じるジェフの2ボランチの攻略にかかります。
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右から左に攻める山形。
赤枠でボールを持つのが⑪ディエゴ。
ここまで下がって受けると、ジェフのマークがずれる為、ボランチの㉒アランダが青線のように出ていく。
すると当然後方が空く事になる。

ここに縦パスを通す事で打開を図ります。
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今度は後半、左から右に攻める山形。

赤枠、⑩伊東がドリブルで中央に侵入していきます。
ドリブルは相手のマークをずらす有効な手段ですから、ここでジェフのボランチをはがしにかかります。

それでもジェフの最終ラインは集中。
最後のパスは通させず、しっかりと耐え忍びます。


▼実は明暗を分けた要因の一つにGKの差...
これも実は大きくこの試合に作用したポイントでした。
ご存知、ジェフのGK佐藤は足元の上手いGKです。
フィードもしっかりと収めてきますし、バックパスも軽快に捌きます。

一方、山形のGK山岸はそうではなかった。

バックパスの処理に不安定さを覗かせ、フィードも何度もミス。
タッチラインに直接出てしまう事も多い。

こうなると、実は少しずつ流れが変わっていくのがフットボール。

実際、これは直接試合の展開を動かしました。

☆79分 ジェフ得点:3-0
これは、GK山岸のミスキックがタッチラインを割った所から。
スローインを⑭町田が絶妙なフリック。
中央の⑱吉田に渡ると、左の⑪船山に展開。
そこからクロスが上がるわけですが、ここにもポイント。
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右から左に攻めるジェフ。
赤線、⑧井出がファーサイドから猛然とニアに走りこむ。
DFを引き付けると、空いたファーサイド、青枠のスペースへ走った⑭町田。
冷静にボレーで合わせて追加点。


決定的な3点目を挙げた所でゲームは決まりました。

そして最後に、超人アランダをピックアップ。
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右から左に攻めるジェフ。
最後になんとか点を取ろうと出てくる山形の攻撃を凌いだ所。
サイドにボールが出ると同時に青枠の㉒アランダが猛然とダッシュ。
この時間帯で、一番きつくて、相手にとって一番嫌なプレーを実行。
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ボールを受け取るとそのままドリブルでカウンター。
数的優位に。
この攻撃は得点にこそなりませんが、前に出たい相手を再び押し戻す素晴らしいプレー。
頭が下がる。。。


山形を研究して、前節の反省を修正して臨んだジェフが安定した試合運びでホーム戦勝利です。


【まとめ】
プレスのかけ合いでスタートした序盤。
パスワークで掻い潜るジェフと捕まった山形。
ここからジェフのペースに。
山形のリズムを生み出す縦パスを封じ、終始試合をコントロール。
GKの差も出て、ゲームの流れをがっちり掴んだジェフ。
山形のボランチはがしにも最終ラインが耐え、安定した試合運びで勝ち点3を獲得です。
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いやあ、素晴らしい試合でした。
ジェフがしっかりと準備して臨んだ事が見えたからなおさら。

いつもの形が封じられると、見た目以上に歯車が狂うものです。
シュートまでいっても何故か精度が低かったり。
それが流れとかリズム。

不思議なものです。

さあ、すぐ次の試合がやってきます。

兜の緒を締めて、がっちり勝ちましょう!


WIN BY ALL!!