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2016-06-21 (4)
ちゃらーす☆

はてさて、ちょっとした山場の対戦相手でしたが、引き分けでしたね。

色んな記事を見ても、清水の猛攻をなんとか千葉が耐えたって書き方が多いみたいですね。
確かにめちゃくちゃしんどい時間帯が後半ありましたが、個人的には内容はもう少しマシだったと見てます。

⑧井出が入ってからは立て直したかなと。
もう少し早くから⑧井出が出ていればと感じてしまう所ですが、そんなものは結果論。

たらればは好きじゃないので。

トップ画は関塚さんのニンマリ顔と悩みましたが、代表選出を祝して頼もしい背中で。
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【システムのマッチアップ】
myboard
黄:ジェフ/オレンジ:清水

▼ジェフ千葉
4-4-2

注目の⑨エウトンの穴を誰が埋めるか問題ですが、選択したのは⑲オナイウ。
手倉森監督が見ている中という事もあり、関塚さんの優しさかな。
もしくは、それによる本人のやる気に勝機を見出したのか。

ボランチは⑥山本と㉒アランダのセットになった事で、⑩長澤が右サイドに。
ベンチに下がったのは⑧井出。

アウェイなので守備的に入りたかったのか、後半に可能性を残しておきたかったのか。

▼清水エスパルス
4-4-2

前節と同じスタメン。
前節2ゴールの⑪村田は今回もベンチからのスタートとなります。

まあ、⑧井出もそうですが、足が止まり始める後半に入ってドリブラーが登場するのは脅威ですから。
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▼ジェフはビルドアップから⑲オナイウの強さを使う立ち上がり...
ここは人によって見方が変わる所。
ジェフは果たしてビルドアップが下手なのか。

個人的には明らかにスキルアップしていると見ています。
右サイドで手詰まりになる感が否めなかったので、そこにはボランチを下げる形で補完。

左サイドに関しては、㉗阿部が自ら運べる事が手伝って、手詰まりになる事は比較的少ない。
その上、前に控える⑪船山との関係も良くなっている。
2016-06-21
右から左に攻めるジェフ(ピンク)
最終ラインに対して、清水が圧力をかける。
ここで、外に開いて受けようとすると、タッチライン際に追い込まれてしまう。
そこで、⑪船山が中央に絞った形で下がってきて、㉗阿部がタッチラインを踏む。
本来⑪船山をマークする相手の右SBはついていけない為、フリーで受けられる。
もしついてくるようなら空いたサイドの裏に長いボールを送ってFWを走らせれば良い。
ここで⑪船山のパスコースを消しにくるなら、外の㉗阿部に渡せば良い。

これによって、自陣で手詰まりにならずにボールを運べるように。
そして⑲オナイウが体を張って、⑭町田が衛星のような形でセカンドボールを拾う形でジェフは得点を狙う。


▼一方の清水は、ジェフのプレスを受けながらも長いボールを収める...
ジェフは2トップが積極的にチェイス。
相手のパスコースを限定して、長いボールを蹴らせます。
2016-06-21 (3)
左から右に攻める清水(オレンジ)
中央からボランチへのパスコースを切って⑭町田が追う。
こうして長いボールを蹴らせる。

しかし、清水に⑨テセがいるのが厄介だった。
2016-06-21 (2)
左から右に攻める清水。
右サイドの位置から、逆サイドのトップ、⑨テセにフィード。
ジェフとしては追い込んでいるつもりが、清水にとってはある程度狙い通りだったように思える。
ここにボールが収まってしまう。

清水の圧力に徐々に気圧されていくジェフは次第にファールがかさんでくる。
ゲームが動いたのは18分。

☆18分 清水得点:1-0
ゴール前中央で清水がフリーキックを獲得すると、キッカーは⑨テセ。強く落ちてきたシュートがバーに当たりながらもゴールに吸い込まれる。


しかし、ジェフも黙ってはいない。


☆21分 ジェフ得点:1-1
GK佐藤のフィードを⑲オナイウが競ってこぼれたセカンドボールをすぐさま⑭町田に送る。⑭町田がここで体を張って潰れると⑲オナイウにスイッチ。バイタルエリアに侵入すると迷わず左足を振り抜きゴール。


ゲームはここから五分五分の展開に。

しかし、清水には⑨テセというボールの収まりどころがあるのに対し、ジェフは⑲オナイウと⑭町田。
⑲オナイウは身体能力での強さはあるものの、ボールをキープしてタメを作れるわけではない。
2016-06-21 (9)
左から右に攻める清水。
⑨テセが中盤に降りてきてボールを収める。
これで全体を押し上げる時間を作り出せる。

この両者の違いが徐々にゲーム内容に反映され始める。


▼後半に入って明らかに見え始める”体力差”...
後半に入ると、徐々にジェフのスタミナが切れ始める。

前半から激しいチェイスを繰り返していたジェフの2トップの運動量が落ちると、プレスが甘くなる。
2016-06-21 (7)
右から左に攻める清水。
徐々にボランチが高い位置でボールを持てるようになる。
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このシーンでも、ボランチへのパスコースを切る事が出来ずに、中央への侵入を許す。

そうなるとボールがよく回る清水。
走らされるジェフ。

みるみるうちにジェフの運動量が落ちていく。

前線で味方の攻め上がりの時間が作れないジェフは、徐々に自陣から押し返せなくなっていく。


59分 ジェフ選手交代
⑥山本→⑮冨澤

64分 清水選手交代
㉚金子→㉓北川

68分 ジェフ選手交代
⑭町田→⑧井出

ここでスタミナ切れの⑭町田を下げて⑧井出。
⑧井出は下手にボールをロストする事が少ない選手でありながら、一人で相手ゴール前までボールを運べる選手。

右に⑪船山、左に⑧井出、トップに⑩長澤を配置して、反撃を試みる。
実際、この交代は効果をもたらし、⑧井出が相手陣内へボールを運ぶ事で全体の押し上げを図り、少しずつ五分に戻していく。


72分 清水選手交代
㉒枝村→⑪村田

ここで前節2ゴールの男を投入。
しかし、ジェフの対応はしっかりとしていました。

⑪村田が外でボールを持った際には中へのカットインを警戒。
ドリブルを仕掛けさせるシーンは見受けられない。

五分の展開に戻った試合は終盤、両チームのスタミナ切れで間延びが起こり、オープンな展開に。

ジェフも最後、⑪船山から⑲オナイウへの絶妙なパスでGKと1対1を作り出すものの決めきれず。

その直後には審判がジェフのラストパスをカットする事態に...
(審判が最も重要なバイタルエリアで突っ立ってるんじゃないよ...泣)

結局このまま試合終了。

勝ち点差1を埋める事が出来ずにドロー決着。


【まとめ】
序盤はジェフのチェイス、ビルドアップ共に機能。
しかし、⑨テセの強さに手を焼く。
清水も⑭町田の流動性に手を焼いている感じではあったものの、後半に入ると体力面で差が。
中盤を自由に使われる事でジェフは防戦一方に。
⑧井出の投入から再び持ち直すものの、主導権を握るには至らず。
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まあ、アウェイなんでね。
と毎回言う訳にもいかないんですが、相手も強いし。

引き分けが多かろうと、負けなしが続くのは良い事なので。

切り替えていきましょう。


WIN BY ALL!!