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2016-10-04 (18)

「今日も暑いな。」


2016年10月1日(土)

群馬県前橋市
正田スタジアム

13:00のキックオフを前に、長谷部茂利はそう呟いた。


いつもは激しい風が吹き荒れる群馬県。

"群馬は風が強い"

このワードだけで群馬のヒトとは仲良くなれる。

しかしこの日は珍しくほとんど風が感じられなかった。




さあ、勝負の時だ。


▼kick off



2016-10-03

船山「さすがに今日勝ち点をこぼすわけには行かねえぞ...」


気を引き締める船山。


kick offのボールを丹羽まで下げて、長いフィードを前線に送った所からゲームは始まった。


立ち上がり、風が無いフィールドの上で、ボールが行ったり来たり。
そんな長いボールの蹴り合いからゲームは進み始める。


リスクを回避する為なのか、これが戦術なのか。


当然GKまで流れるボールも増える。





2016-10-03 (1)

優也「...随分と長いボールが多いな、落ち着かねえ。」



しかし、やがてゲームが進んでボールが落ち着き始める。
そこで攻勢に出たのは群馬だった。


群馬の狙いがハッキリと見えてくる。




群馬の右サイド。

つまりはジェフの左サイド。




比嘉の所だ。


2016-10-03 (3)
左から右に攻める群馬。

最終ラインに㉚松下が降りてきて、右SBの②堀越が高い位置を取る。
この②堀越をベースに、ガンガンボールを送り込んでくる群馬。
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比嘉「...ちっ。オレんトコに2枚もかけてくるじゃねえか...!やりづれぇ。」


このサイドにボールを送っては人数をかけてくる。
比嘉が先にボールを触っても、利き足ではない左足で、それも難しい態勢でのクリアを強いられる。
2016-10-03 (10)




比嘉「んのヤロウ!最悪ファールでも構わないってか!」



前半はこのサイドの取り合いになる。

群馬はサイドで比嘉を引き出してはCBの近藤とのギャップを攻め入ってくる。
2016-10-02


しかし、ジェフも黙って見てはいない。



近藤「...なるほど。そーゆー作戦ね。このまま受けに回るのは面白くないな。」


そう呟くとおもむろにワイドなポジションを取る近藤。





2016-10-03 (7)


近藤「...おれがここまで引っ張れば、比嘉!お前が空くだろ!!」



ジェフもこのサイドの勢力を盛り返しに行く。


そしてこの男も黙ってはいない。


船山「いいのか②番?お前が前に出るって事は後方にスペースを与えるって事だぜ?」




2016-10-03 (5)

船山がこのサイドに流れて長いボールを引き出し、カウンターを放つ。

そしてこのカウンターがビッグチャンスを生み出す。


ジェフの左サイドに長いボールが送られる。
カウンターだ。


最終ラインは完全に振り切った。
GKが慌てて飛び出してくる。




船山「なめんなっ!!」


2016-10-03 (11)


GKより一瞬先にボールに触れ、完全に抜き去る。


しかし角度が無い。



ゴール前!


船山「マキトっ!!!」



ゴール前に上がってきていた吉田の頭めがけてセンタリングを上げる。


GKは間に合わない。



2016-10-03 (14)

吉田「ナイスボール!!タカユキ君っ!」


戻った相手DFとの競り合いを制し、ヘディングは枠を捉える。





...しかし。




2016-10-03 (15)


実況「クリアだーーー!!!クリアした群馬!!間一髪の所、良く戻っていたーー!!」
※こんな実況はいない


ゴールならず。


序盤こそ群馬にこのサイドを譲ったものの、徐々に五分に持ち込む。


互いにカウンター気味の、サイドを起点にした早い攻撃の応酬。


しかし両チームともに得点なく前半終了。



長澤「サイド一辺倒だったかな...?もっと中央を使った方が良いか?」


冨澤「全体のバランス的にはそこまで悪くない。ただ、相手のボランチの松下は少し面倒だ。ボールを持たれすぎている。」


丹羽「(...キックの調子が上がらねえな...)」



▼後半戦



群馬は前線のチェイシングを強化してくる。
多少長い距離でも積極的にチェイス。


若狭「くそっ。随分と活きの良いFWだな。」



ジェフは長いボールを蹴らされる格好に。


しかし、この日エウトンは不在。
なかなか前線でボールを収める事が出来ない。



冨澤「くっ...これ以上やらせるわけには行かねえぞ。」





2016-10-03 (19)

後方に下がってボールを受けてはサイドに捌いていく松下に対して前半よりも厳しいチェック。
基本的には下がって全体のバランス調整とファーストDFとしての潰し役に徹していた冨澤が前に出て松下を潰しにかかる。



そして、右サイドを起点に大きなチャンスを迎える。


裏を取った菅嶋。



菅嶋「よっしゃ!」

  「....!!?この形は...!」



吉田「(来い!!)」




菅嶋「ここしかないだろ!!」




2016-10-03 (18)
左から右に攻めるジェフ。


右サイドの菅嶋からのボールは中央を駆けあがってきた吉田へ。


前節、終了間際の吉田の同点弾と同じ形!




しかし。



吉田「...くっ!!届かない!」


わずかにボールが長く、ボールは流れていく。



なんとかして勝ち点3が欲しいジェフは、攻撃のカードを切る。


吉田→オナイウ



2016-10-04

オナイウ「よしっ!絶対勝つゾ!!」



...しかし、先制点をあげたのは群馬だった。




続く



※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。