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どもども、FIFA(ゲーム)をオンライン通信対戦でやっていたら、負けが続いて納得できなくて、結局徹夜して体調が良くないzu-ka-ki-ですよ、と。
さて、選手について取り上げる記事は久しぶり。
色々忙しかったりするもんで、記事書いてる余裕もなくて。
ただ、今回は書かねばならぬと。
なんてったってGK。
ボクが一番得意な分野ですからね。
自分自身、15年近くGKをやっています。
(現在も西東京方面で社会人サッカーをやっているので現役ですw)
我々GKからすると、優也のプレーは皆さんが見ている以上に凄みを感じる訳です。
そんな、異次元キーパーの地位を目指して頑張っている佐藤優也を全力で力説しようじゃないかというわけなのであります。
先日行われた、ジェフ千葉VSレノファ山口の一戦から。
では早速。
①裏への処理はほぼノーミス
はい。
これはなかなかとんでもない事です。
ジェフのハイラインの後方に広がる広大なスペースを一人でカバーします。
最終ラインは3人か4人で守っているというのに、これを一人でやるなんて超人的です。
いや、もはや超人なのであります。
(金髪の時代もあったのか...)
で、この処理の何が難しいかと言うと、自分に向かってくるボールであるという点。
GKの場合、当然抜かれたら即失点ですから、この処理は100%に近い確率で処理できないといけません。
(正確に言えば、ゴールマウスで待ち構えるよりも守り切る確率が高いと判断した時には飛び出します)
でね。
ポイントになるのが....
まず、ボールは自分に向かってきます。
横からボールを見ていれば、そのボールがどれくらいの速度で飛んでいるかはわかりやすい。
しかし、自分に対して向かってくるボールは遠近感が掴みづらく、その速度はわかりづらいのであります。
で、更に、同時に相手選手がボールを追いかけてきます。
ボールの飛んでくるスピードに対して、相手選手の走る速度はどれくらいなのか。
どの辺りでこのボールに相手選手は追いつくのか。
そのポイントを頭の中で計算します。
更に更に。
向かってくるボールに対して、こちらもボールに向かって走るのであります。
当然自分自身のスピードも計算に入れなくてはなりません。
おわかりですか?
こちらに向かってくるボール。
こちらに向かってくる相手選手。
ボールに向かっていくGK。
その3つの速度/到達点を計算した時に、自分が先にボールに触れるのか、触れないのか。
その判断をボールが出たその瞬間に行っている訳なのであります。
(先に触れない時には出てきません)
当然、いちいち計算式を立てている訳ではありませんが、感覚です。
経験値です。
そのスーパーコンピューターが90分間フル稼働しているのです。
そして、この計算を全てミスなく叩き出しているのが佐藤優也なのであります。
優秀ダ...
これは、ただ運動量が上がる以上に精神的に相当疲れますよ....
②ヘディングでの処理
はい。
エリア外での処理となると、当然手を使えません。
手を使わずに処理しますが、たいていのチームはロングボールを蹴りこんでくるので、浮き球が多くなります。
つまり、ボールが足元に無いケースも多々あるわけですね。
基本的に足で処理するのはボールが腰より下の時です。
それより上の時には頭で処理します。
(たまにダイビングヘッドとかやってるし...)
実際、この試合でもダイビングヘッドのシーンはありました。
で、凄いのはちゃんとそのヘディングをコントロールしているんですね。
体は投げ出しているけれど、ヘディングの方向はちゃんと相手を外して、味方のいるほうへ飛ばしている。
スバラシイ...
しかも、この試合ではついに、最終ラインまで出て行って、相手GKのパントキックをジャンプヘッドで跳ね返すシーンまでありました。
①でお話した計算をしつつ、頭に当て損ねたら終了です。
GKは感覚的に、手でキャッチする練習を死ぬほどやっています。
なので、ヘディングの時に頭に当てに行く感覚って少し難しいんですよ。
いつも手でキャッチしている自分の感覚をまずは疑わないといけない。
で、微調整してジャンプ一番。
バウンドして勢いの弱まったルーズボールの処理ならともかく、相手のロングボールを地面に落とさずに跳ね返すなんて....
常軌を逸しているのであります!
③いや、普通にビッグセーブすぎますやん...!!
試合の序盤も序盤。
8分の事ですよ。
ジェフの左サイドを攻略され、クロスに対して相手のドンピシャのヘディング。
いや、優也それ触るかね!!!
ヘディングシュートは処理が凄く難しい。
それは、足で打たれるシュートとは打点の高さが違うから。
足で打たれるシュートは、ザックリ言って、グラウンダーか、それより上のシュートか。
でも、打点が高い位置だと、同じ高さのシュートがくるか、打点より上にシュートがくるか、もしくは下に向かうシュートか。
守っている面積は同じなんだけれど、準備、予測しないといけない選択肢が増えて、守るのめっちゃ難しいんです。
(この説明も難しい)
それにそもそも足元からのシュートに対する練習の方がやってるしね。
それを、あの至近距離でしっかりと手に当ててくる。
巧です!
④ナイススマイル!!
GKはチームで最も声を出すポジションです。
優也はミスをした選手を叱責しません。
檄を飛ばす事はあるかと思いますが、基本的には両手を広げて問題ないのポーズ。
失点をしても、落ち着いて取り返しに行こうと言わんばかり。
山口戦では、近藤の処理ミスから危うくループを決められそうな所、ポストに救われたシーン。
佐藤優也がかけた声は、笑顔で「大丈夫」。
要チェックや!
(上の動画で見てみてね)
...はい。
という事で。
現代サッカーに慣れていない方々は、GKがエリア外で処理する事に対して抵抗があるようです。。
良いプレーは忘れ去られていくのに、犯したたった一つのミスが記憶に留まり続ける。
ああ、なんて損なポジションなんでしょう。
良いプレーを数えてあげて下さい。
GKってめちゃくちゃ繊細なので。
試合中はずーっと孤独で過ごしている。
背中を押してあげましょ。
シーズン終わりのスピーチでも、ヒーローインタビューでも噛んじゃうお茶目な男です。
みんなわかっているハズです。
「前線、しっかり点取れや!!」
どもども、FIFA(ゲーム)をオンライン通信対戦でやっていたら、負けが続いて納得できなくて、結局徹夜して体調が良くないzu-ka-ki-ですよ、と。
さて、選手について取り上げる記事は久しぶり。
色々忙しかったりするもんで、記事書いてる余裕もなくて。
ただ、今回は書かねばならぬと。
なんてったってGK。
ボクが一番得意な分野ですからね。
自分自身、15年近くGKをやっています。
(現在も西東京方面で社会人サッカーをやっているので現役ですw)
我々GKからすると、優也のプレーは皆さんが見ている以上に凄みを感じる訳です。
そんな、異次元キーパーの地位を目指して頑張っている佐藤優也を全力で力説しようじゃないかというわけなのであります。
先日行われた、ジェフ千葉VSレノファ山口の一戦から。
では早速。
①裏への処理はほぼノーミス
はい。
これはなかなかとんでもない事です。
ジェフのハイラインの後方に広がる広大なスペースを一人でカバーします。
最終ラインは3人か4人で守っているというのに、これを一人でやるなんて超人的です。
いや、もはや超人なのであります。
(金髪の時代もあったのか...)
で、この処理の何が難しいかと言うと、自分に向かってくるボールであるという点。
GKの場合、当然抜かれたら即失点ですから、この処理は100%に近い確率で処理できないといけません。
(正確に言えば、ゴールマウスで待ち構えるよりも守り切る確率が高いと判断した時には飛び出します)
でね。
ポイントになるのが....
まず、ボールは自分に向かってきます。
横からボールを見ていれば、そのボールがどれくらいの速度で飛んでいるかはわかりやすい。
しかし、自分に対して向かってくるボールは遠近感が掴みづらく、その速度はわかりづらいのであります。
で、更に、同時に相手選手がボールを追いかけてきます。
ボールの飛んでくるスピードに対して、相手選手の走る速度はどれくらいなのか。
どの辺りでこのボールに相手選手は追いつくのか。
そのポイントを頭の中で計算します。
更に更に。
向かってくるボールに対して、こちらもボールに向かって走るのであります。
当然自分自身のスピードも計算に入れなくてはなりません。
おわかりですか?
こちらに向かってくるボール。
こちらに向かってくる相手選手。
ボールに向かっていくGK。
その3つの速度/到達点を計算した時に、自分が先にボールに触れるのか、触れないのか。
その判断をボールが出たその瞬間に行っている訳なのであります。
(先に触れない時には出てきません)
当然、いちいち計算式を立てている訳ではありませんが、感覚です。
経験値です。
そのスーパーコンピューターが90分間フル稼働しているのです。
そして、この計算を全てミスなく叩き出しているのが佐藤優也なのであります。
優秀ダ...
これは、ただ運動量が上がる以上に精神的に相当疲れますよ....
②ヘディングでの処理
はい。
エリア外での処理となると、当然手を使えません。
手を使わずに処理しますが、たいていのチームはロングボールを蹴りこんでくるので、浮き球が多くなります。
つまり、ボールが足元に無いケースも多々あるわけですね。
基本的に足で処理するのはボールが腰より下の時です。
それより上の時には頭で処理します。
(たまにダイビングヘッドとかやってるし...)
実際、この試合でもダイビングヘッドのシーンはありました。
で、凄いのはちゃんとそのヘディングをコントロールしているんですね。
体は投げ出しているけれど、ヘディングの方向はちゃんと相手を外して、味方のいるほうへ飛ばしている。
スバラシイ...
しかも、この試合ではついに、最終ラインまで出て行って、相手GKのパントキックをジャンプヘッドで跳ね返すシーンまでありました。
①でお話した計算をしつつ、頭に当て損ねたら終了です。
GKは感覚的に、手でキャッチする練習を死ぬほどやっています。
なので、ヘディングの時に頭に当てに行く感覚って少し難しいんですよ。
いつも手でキャッチしている自分の感覚をまずは疑わないといけない。
で、微調整してジャンプ一番。
バウンドして勢いの弱まったルーズボールの処理ならともかく、相手のロングボールを地面に落とさずに跳ね返すなんて....
常軌を逸しているのであります!
③いや、普通にビッグセーブすぎますやん...!!
試合の序盤も序盤。
8分の事ですよ。
ジェフの左サイドを攻略され、クロスに対して相手のドンピシャのヘディング。
いや、優也それ触るかね!!!
ヘディングシュートは処理が凄く難しい。
それは、足で打たれるシュートとは打点の高さが違うから。
足で打たれるシュートは、ザックリ言って、グラウンダーか、それより上のシュートか。
でも、打点が高い位置だと、同じ高さのシュートがくるか、打点より上にシュートがくるか、もしくは下に向かうシュートか。
守っている面積は同じなんだけれど、準備、予測しないといけない選択肢が増えて、守るのめっちゃ難しいんです。
(この説明も難しい)
それにそもそも足元からのシュートに対する練習の方がやってるしね。
それを、あの至近距離でしっかりと手に当ててくる。
巧です!
④ナイススマイル!!
GKはチームで最も声を出すポジションです。
優也はミスをした選手を叱責しません。
檄を飛ばす事はあるかと思いますが、基本的には両手を広げて問題ないのポーズ。
失点をしても、落ち着いて取り返しに行こうと言わんばかり。
山口戦では、近藤の処理ミスから危うくループを決められそうな所、ポストに救われたシーン。
佐藤優也がかけた声は、笑顔で「大丈夫」。
要チェックや!
(上の動画で見てみてね)
...はい。
という事で。
現代サッカーに慣れていない方々は、GKがエリア外で処理する事に対して抵抗があるようです。。
良いプレーは忘れ去られていくのに、犯したたった一つのミスが記憶に留まり続ける。
ああ、なんて損なポジションなんでしょう。
良いプレーを数えてあげて下さい。
GKってめちゃくちゃ繊細なので。
試合中はずーっと孤独で過ごしている。
背中を押してあげましょ。
シーズン終わりのスピーチでも、ヒーローインタビューでも噛んじゃうお茶目な男です。
みんなわかっているハズです。
「前線、しっかり点取れや!!」
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