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連敗は止めた。
しかし、2戦あったホームゲームで得られた勝ち点は2。

白星を挙げる事は出来なかった。

勝利を渇望するチームは、ここからアウェイ2連戦に臨む。



この日のメンバーが公表されると、サポーター界隈が騒がしくなる。



「アランダがいない!!」



前節に引き続き⑭アランダのベンチ外。
この事実を、サポーターはなかなか受け止められずにいた。



GM「(................やはり成績が伴わないと不信感が勝るか...そろそろ結果が欲しい所だぞ...!)」



高橋GMが静かにチームを見つめる。



北爪「ヤマト君!コンディションは問題ナシ??」



ヤマト「ようやくスタメンで出られるな...もちろんバッチシだ!出来ればフクアリで90分間闘いたかったけれど....このアウェイ2連戦を乗り越えるまではお預けだ。」





熊谷「.............................................................」






「なに暗ぇ顔してんだよ、おセンチになってんのか??」





そう⑮熊谷に話かけたのは、この日ベンチスタートの㉕比嘉。




比嘉「気持ち悪ぃからやめといた方が良いぞ、その顔。そそられねぇ!」




熊谷「そそられてもこまるんスけど...別にいつも通りっすよ。だいたいこんな顔でしょ?」




比嘉「あぁ、ホリが深すぎて目が見えねぇからいつも暗いか。」





熊谷「自分もそんな顔しておいてよく言いますね。」





比嘉「あぁ!?男前ってヤツだろーがよ、オトコマエ!」





熊谷「...................まぁ、大丈夫っす。結構集中出来てますよ、オレ。」




思いつめてなどいなかった。
そんなヤワな男ではなかった。


ただただ試合に向けて、すーっと集中を高めていった。














比嘉「.........................へっ!」







【システムのマッチアップ】
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黄:ジェフ千葉 3-3-2-2
オレンジ:レノファ山口 4-2-3-1


▼前半戦 Kick Off


山口といえば、細かなパスを回してくるチーム。

しかし、ジェフはハイラインを敷くチーム。
その密集地帯で思った通りにパス回しをするのは困難だった。

その状況下で山口が下した決断は、ロングボールを使ったフットボールの展開。

序盤から、積極的に裏のスペースを目がけてきた。


後方でボールを回したかと思えば、前線の4人がジェフの最終ラインにすっと入り、「よーい、どん」と言わんばかりに裏のスペースに走ってきた。



一方のジェフは、前節待望のゴールを決めて、試合を追う毎にそのキレが増していく高卒ルーキー㉜高橋壱晟を中心に小気味よいパスを回す。



高橋「(........................1点なんかで満足するもんか...!継続だ、継続!!)」



その眼差しも、鋭さを増していた。






先にチャンスを作り出したのは山口。




ジェフがどうしても崩される泣き所、左サイド。


ここで山口がワンツー。



ボックスに侵入する。




完全にサイドを破られたジェフ。





近藤「マズい.....完全にずらされた...!!」






ここから折り返すと、スライドを強いられてマークがズレ、フリーを作り出した山口...











ヘディングを叩き込む!!















実況「決まっ.....!!?」



















バシィ!!!!

















しかしこれをGK佐藤が触る!!













優也「........うっ....らぁ!!」















ガツン!!












はじいたボールがクロスバーに当たって枠の外へ。









実況「あぁーーーーーーっと!!!決まってない、決まってない!!何とこれをはじくか佐藤優也ー!!!」








誰もがやられたと思ったピンチを凌いで見せたGK佐藤。






大きく気を吐く。





優也「フーー......あぶねぇ...!」







すると次はジェフの反撃。








㉜高橋が左サイドでボールを持つと、そこからカットイン!





豪快に右足を振る!!










ガッ!










だがこれはDFに当たってコーナーキックに。









この試合を映像観戦していた、青森山田時代の同僚、現在FC東京に所属しているGK廣末が画面の前で苦笑い。








廣末「の野郎....しれっとやってるけどとんでもない....シュートの一つ前のタッチがポイントだ。通常、左サイドから右利きの選手がカットインしていく場合、利き足である右足でボールを守ろうとする。でもアイツのラストタッチは左足。

左足で出して、右足で打つ。

これでワンテンポ早くシュートを放てる。
瞬時にデザインしやがったな.....!!」






ここから試合の主導権はジェフが握る。






山口は慣れないロングボールの戦術もあってか、なかなかリズムが良くない。
ボールの失い方も悪く、裏へのボールはことごとくオフサイド。



山口がボールを下げると物凄い速度でジェフの最終ラインが上がる。



このスピードに、山口の最前線は完全にオフサイドポジションに取り残される。






㉜高橋はキレのあるターンで敵陣で脅威になり続ける。








しかし、なかなかファイナルサードへの侵入が出来ず、得点も生まれない。






これを受けて、エスナイデル監督が早めに手を打つ。





エスナイデル「変えるゾ!4枚ダ!!」




前半35分あたりを超えたタイミングで、システムを変更する。


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4-1-4-1に。




ここで、一人の男が息を吹き返す。





ボムヨン「よーし俺が行って良いんだな......!?」


中央をなかなか崩しきれないジェフは、サイドに活路を見出す。

特に左サイドが輝き出す。





左のワイドに入った⑪船山が中央へ侵入していくと、空いた左サイドのスペースに㊲ボムヨンが積極的に上がってくる。

ここから再三のクロスを送る事になる。




38分



左サイドを㊲ボムヨンが縦に突破すると、中央へグラウンダーのクロス。




中央でボールを受けたのは⑪船山!








ゴールに背を向けた状態でなんとかボールを収めると、すかさずターンと同時にシュート!!









バシッ!!








しかし、このシュートはDFの体に当てられてしまう。









だがこれで終わらない。







立て続けに㊲ボムヨンが左サイドを突破し、またもグラウンダーのクロス!!





ボムヨン「今度はどうだ!!」







ボックス内の⑧清武が何とか触り、態勢を崩しながらも落としのパス。





そこに.......








「船山!!」










船山「フッ!!!」













⑪船山の強烈なシュート!!


















ガコン!!!!













しかし、これはクロスバーを直撃!











船山「.................くっ...!!」















ピピー!!!






ハーフタイム!!







前半終了間際にゴールへの圧力を強めたジェフ。


しかしスコアは動かず0-0。







しかし、この男は、早くもゲームを支配し始めていた...



















高橋「................おれがチームを...勝たせる選手になる...!!」









続く




 ※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。