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ハーフタイムーーーーーーーーーーーーーーーー
エスナイデル「さぁ、皆集まってくレ。」
ロッカールームに引き上げるやいなや、すぐさま全員を集めた。
エスナイデル「このままでは負けるゾ。」
全員「!!?」
エスナイデル「得点差を言っているんじゃなイ。攻守に渡って全体の出来が悪いと言っていル。守備はあまりにも脆いし、攻撃は逃げてばかりダ。特に攻撃。これが機能しない事には始まらなイ。」
怒りというよりは、焦りの見える様子だった。
一刻も早くチームの問題点を全員で共有しないと手遅れになる。
そんな焦りが監督には見られた。
エスナイデル「良いカ?後半は.....................」
▼後半戦Kick Off
関塚「.....ジェフ、ピッチに入ってくるのがだいぶ遅かったな。これはかなり仕込まれたか?......選手も入れ替わっているな。⑭番が出てきたか...」
④北爪 → ⑭アランダ
アランダ「(久しぶりの試合ダ.....自分がチームにもたらせるもの。ベンチで見ていて感じた事をピッチにもたらス。)」
エスナイデル「(..................頼むぞ、アランダ...)」
後半に入ってのジェフの出方。
長いボールを積極的に前線に放った。
サイドの奥のスペース目がけて裏を取る動きだ。
綺麗に裏を取る事はなかったが、前半と異なる攻撃の形だった。
船山「(.......とにかく相手の最終ラインに緊張を生まねぇと。ゴールに対する圧力を残りの45分でかけ続けるんだ。)」
これはジェフに必要な事だった。
裏を取る攻撃が見え始めると、相手の守備の対応も変わってくるからだ。
相手の守備を後手に回らせる為に必要な攻めだった。
しかし。
数的優位に立つジェフは、とにかくボールを支配し、敵陣での攻撃を続けた。
だが後半が始まってわずか5分の所。
全員が敵陣に入っていたジェフ。
金沢がボールを奪うとすかさず最前線へボールを送る。
ここで⑳若狭が入れ替わってしまう!
若狭「....しまった!!」
ハーフウェイラインから金沢⑨佐藤が独走。
前に出ていたGK佐藤が出来る限りゴールに戻る。
優也「...マズい!打たれる!!」
シュートを打たれる瞬間に構えない訳にはいかない。
まだベースポジションに戻り切れていないが構える!
ドシュ!
空いたニアサイドを⑨佐藤は逃さなかった。
実況「ゴーーーーーール!!カウンター一閃!!数的不利の金沢が追加点ーーーーー!!!!」
若狭「...くそっ!!!」
ベンチで渋い表情のエスナイデル監督。
エスナイデル「....この失点は余計過ぎル.............」
キャプテンの③近藤がチームに声をかける。
近藤「やる事は変わらねぇぞ!!まだやる事やってねぇだろ!!!」
アランダ「(......そうダ。まだチームに何ももたらしていなイ。まだ時間はあル。遠く足を運んだサポーターをこのまま帰して良いハズがなイ!)」
⑭アランダがボールを運び、左サイドで裏を突くパスを送る。
しかし、これが途中でカットされる。
が。
アランダ「(チッ......しかし、今のチームに足りないのはここからダ!!)」
相手にボールが渡った瞬間に猛烈なプレスで襲い掛かる!!
バシ!!
すぐさまボールを奪還!
ルーズなボールが最前線、⑨ラリベイの足元に転がってきた!
左足を振り抜く!!
ドス!!!
相手GKの脇をすり抜け、シュートはゴールネットに突き刺さった!!!
実況「ゴ、ゴーーーーーーーーーーーーール!!!!ジェフ千葉、目の覚める一撃ーーーー!!!!」
ゴールに転がるボールを拾い上げ、⑨ラリベイが叫ぶ!
ラリベイ「行くゾ!!あと2点が必要ダ!!!」
この時時計は51分。
まだ時間はたっぷりと残されていた。
行ける!!
しかし、その2分後に悪夢を見る。
ジェフの最終ライン、容易に裏を取られ、完全にGKと1対1の状況。
裏を取られた⑳若狭が慌てて相手に掴みかかる!!
ピィィィィィィ!!!!
その瞬間、誰もが覚悟した赤いカードが提示される。
若狭「はぁ...はぁ.......................................あぁぁ!!!!」
優也「......バカモンが。」
⑳若狭退場!
ここで与えたフリーキックは事なきを得たが、負けている状況で数的同数になった。
関塚「.........これはどちらにも言える事だが、得点した後は失点しやすい時間帯だ。あれはあまりに不用意だった。.....しかし、そうは言っても数的同数だ。実力的に言えばジェフにまだまだチャンスはある。それに、やはり後半に入って攻撃の形は修正してきたようだ。」
前半は隣の人間の足元にパスを出す事に終始していたジェフ。
相手を動かしたり、自らチャンスを生み出すというよりは、つけ入る隙が落ちていないかと様子を窺っているだけだった。
しかし、後半に入ると、一つ奥のパスコースを選択するようになる。
よりゴールに近いところにボールを出し入れするようになる。
近藤「(最終ラインだろうと、常にFWは見えてなきゃならねぇ。そんな基本が出来てなかった。ボールを中盤の人間につける事しか考えられなくなっていた。だが、縦パスで攻撃のスイッチを入れる事は昨シーズンにもやっていた事だろ!)」
フィールドのどの位置からでも、FWへのくさびが入れられる状況なら積極的に入れていった。
⑭アランダも運べる所までボールを運ぶ。
アランダ「何も攻撃の選手だけが攻撃を許されているわけではなイ。ボールを持ったらどの選手もゴールを意識すべきダ。自分がボールを運べるのなら、どこまでだってボールを運ぶべきダ!」
相手がパスコースを切って待ち構えている際には、積極的にボールを運んでゴールに向かっていった。
そして、パスコースが見えた瞬間、中央の厳しい所へパスを送った。
この攻撃によって金沢の守備がジェフのFWに集中する。
すると今度はその脇のスペースが空き、さらにはサイドのスペースが空いた。
エスナイデル「............だいぶ攻撃のリズムは出てきたナ.....」
57分には、㉜高橋のノールックパスから⑧清武、右の⑪船山と繋ぎ、クロスには⑧清武がボレーで合わせる!
これはGKの正面を突いてしまう。
続く58分、③近藤からボックス内の⑨ラリベイにくさびが入ると、この落としに㉜高橋がフリーでシュート。
これは惜しくも枠外。
修正した攻撃がシュートで終える形を次々に作り出す。
66分 ⑧清武 → ㊿指宿
69分には、ドリブルで敵陣深くまで侵入した⑭アランダが斜めにボックス内にパスを入れるとファーサイドで待ち構えていた㊿指宿へ。
ふわりとコントロールされたシュートはキーパーの手をすり抜け、わずかに枠の右へ逸れる。
指宿「.................く...!」
74分 ⑥山本 → ⑯菅嶋
ここで最後のカードを切る。
あと一歩の所まで来ている。
最後の交代カードは⑯菅嶋に託される。
㊿指宿が入った事で、⑨ラリベイと強力なツインタワーが並ぶ。
長いボール、くさびのボールに加え、中央の高さも使い始める。
77分
ボックス内の㊿指宿へハイボールを送る。
これが収まると強引にエリア内を突き進む。
こぼれたボールが右サイドの⑯菅嶋へ供給される。
ふわりと滞空時間の長いクロスを送る!
中央の㊿指宿の頭にドンピシャ!!
しかしこれはコースが甘く、中央でこぼれ球を狙う⑪船山に当たってしまう。
指宿・船山「..................!!!」
高橋「(........どうしてだ、どうして得点が入らない...!?)」
続く
※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。
ハーフタイムーーーーーーーーーーーーーーーー
エスナイデル「さぁ、皆集まってくレ。」
ロッカールームに引き上げるやいなや、すぐさま全員を集めた。
エスナイデル「このままでは負けるゾ。」
全員「!!?」
エスナイデル「得点差を言っているんじゃなイ。攻守に渡って全体の出来が悪いと言っていル。守備はあまりにも脆いし、攻撃は逃げてばかりダ。特に攻撃。これが機能しない事には始まらなイ。」
怒りというよりは、焦りの見える様子だった。
一刻も早くチームの問題点を全員で共有しないと手遅れになる。
そんな焦りが監督には見られた。
エスナイデル「良いカ?後半は.....................」
▼後半戦Kick Off
関塚「.....ジェフ、ピッチに入ってくるのがだいぶ遅かったな。これはかなり仕込まれたか?......選手も入れ替わっているな。⑭番が出てきたか...」
④北爪 → ⑭アランダ
アランダ「(久しぶりの試合ダ.....自分がチームにもたらせるもの。ベンチで見ていて感じた事をピッチにもたらス。)」
エスナイデル「(..................頼むぞ、アランダ...)」
後半に入ってのジェフの出方。
長いボールを積極的に前線に放った。
サイドの奥のスペース目がけて裏を取る動きだ。
綺麗に裏を取る事はなかったが、前半と異なる攻撃の形だった。
船山「(.......とにかく相手の最終ラインに緊張を生まねぇと。ゴールに対する圧力を残りの45分でかけ続けるんだ。)」
これはジェフに必要な事だった。
裏を取る攻撃が見え始めると、相手の守備の対応も変わってくるからだ。
相手の守備を後手に回らせる為に必要な攻めだった。
しかし。
数的優位に立つジェフは、とにかくボールを支配し、敵陣での攻撃を続けた。
だが後半が始まってわずか5分の所。
全員が敵陣に入っていたジェフ。
金沢がボールを奪うとすかさず最前線へボールを送る。
ここで⑳若狭が入れ替わってしまう!
若狭「....しまった!!」
ハーフウェイラインから金沢⑨佐藤が独走。
前に出ていたGK佐藤が出来る限りゴールに戻る。
優也「...マズい!打たれる!!」
シュートを打たれる瞬間に構えない訳にはいかない。
まだベースポジションに戻り切れていないが構える!
ドシュ!
空いたニアサイドを⑨佐藤は逃さなかった。
実況「ゴーーーーーール!!カウンター一閃!!数的不利の金沢が追加点ーーーーー!!!!」
若狭「...くそっ!!!」
ベンチで渋い表情のエスナイデル監督。
エスナイデル「....この失点は余計過ぎル.............」
キャプテンの③近藤がチームに声をかける。
近藤「やる事は変わらねぇぞ!!まだやる事やってねぇだろ!!!」
アランダ「(......そうダ。まだチームに何ももたらしていなイ。まだ時間はあル。遠く足を運んだサポーターをこのまま帰して良いハズがなイ!)」
⑭アランダがボールを運び、左サイドで裏を突くパスを送る。
しかし、これが途中でカットされる。
が。
アランダ「(チッ......しかし、今のチームに足りないのはここからダ!!)」
相手にボールが渡った瞬間に猛烈なプレスで襲い掛かる!!
バシ!!
すぐさまボールを奪還!
ルーズなボールが最前線、⑨ラリベイの足元に転がってきた!
左足を振り抜く!!
ドス!!!
相手GKの脇をすり抜け、シュートはゴールネットに突き刺さった!!!
実況「ゴ、ゴーーーーーーーーーーーーール!!!!ジェフ千葉、目の覚める一撃ーーーー!!!!」
ゴールに転がるボールを拾い上げ、⑨ラリベイが叫ぶ!
ラリベイ「行くゾ!!あと2点が必要ダ!!!」
この時時計は51分。
まだ時間はたっぷりと残されていた。
行ける!!
しかし、その2分後に悪夢を見る。
ジェフの最終ライン、容易に裏を取られ、完全にGKと1対1の状況。
裏を取られた⑳若狭が慌てて相手に掴みかかる!!
ピィィィィィィ!!!!
その瞬間、誰もが覚悟した赤いカードが提示される。
若狭「はぁ...はぁ.......................................あぁぁ!!!!」
優也「......バカモンが。」
⑳若狭退場!
ここで与えたフリーキックは事なきを得たが、負けている状況で数的同数になった。
関塚「.........これはどちらにも言える事だが、得点した後は失点しやすい時間帯だ。あれはあまりに不用意だった。.....しかし、そうは言っても数的同数だ。実力的に言えばジェフにまだまだチャンスはある。それに、やはり後半に入って攻撃の形は修正してきたようだ。」
前半は隣の人間の足元にパスを出す事に終始していたジェフ。
相手を動かしたり、自らチャンスを生み出すというよりは、つけ入る隙が落ちていないかと様子を窺っているだけだった。
しかし、後半に入ると、一つ奥のパスコースを選択するようになる。
よりゴールに近いところにボールを出し入れするようになる。
近藤「(最終ラインだろうと、常にFWは見えてなきゃならねぇ。そんな基本が出来てなかった。ボールを中盤の人間につける事しか考えられなくなっていた。だが、縦パスで攻撃のスイッチを入れる事は昨シーズンにもやっていた事だろ!)」
フィールドのどの位置からでも、FWへのくさびが入れられる状況なら積極的に入れていった。
⑭アランダも運べる所までボールを運ぶ。
アランダ「何も攻撃の選手だけが攻撃を許されているわけではなイ。ボールを持ったらどの選手もゴールを意識すべきダ。自分がボールを運べるのなら、どこまでだってボールを運ぶべきダ!」
相手がパスコースを切って待ち構えている際には、積極的にボールを運んでゴールに向かっていった。
そして、パスコースが見えた瞬間、中央の厳しい所へパスを送った。
この攻撃によって金沢の守備がジェフのFWに集中する。
すると今度はその脇のスペースが空き、さらにはサイドのスペースが空いた。
エスナイデル「............だいぶ攻撃のリズムは出てきたナ.....」
57分には、㉜高橋のノールックパスから⑧清武、右の⑪船山と繋ぎ、クロスには⑧清武がボレーで合わせる!
これはGKの正面を突いてしまう。
続く58分、③近藤からボックス内の⑨ラリベイにくさびが入ると、この落としに㉜高橋がフリーでシュート。
これは惜しくも枠外。
修正した攻撃がシュートで終える形を次々に作り出す。
66分 ⑧清武 → ㊿指宿
69分には、ドリブルで敵陣深くまで侵入した⑭アランダが斜めにボックス内にパスを入れるとファーサイドで待ち構えていた㊿指宿へ。
ふわりとコントロールされたシュートはキーパーの手をすり抜け、わずかに枠の右へ逸れる。
指宿「.................く...!」
74分 ⑥山本 → ⑯菅嶋
ここで最後のカードを切る。
あと一歩の所まで来ている。
最後の交代カードは⑯菅嶋に託される。
㊿指宿が入った事で、⑨ラリベイと強力なツインタワーが並ぶ。
長いボール、くさびのボールに加え、中央の高さも使い始める。
77分
ボックス内の㊿指宿へハイボールを送る。
これが収まると強引にエリア内を突き進む。
こぼれたボールが右サイドの⑯菅嶋へ供給される。
ふわりと滞空時間の長いクロスを送る!
中央の㊿指宿の頭にドンピシャ!!
しかしこれはコースが甘く、中央でこぼれ球を狙う⑪船山に当たってしまう。
指宿・船山「..................!!!」
高橋「(........どうしてだ、どうして得点が入らない...!?)」
続く
※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。
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