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ゲーム序盤に先制を許したジェフ。

しかし、㉘乾のプロ初ゴール、⑥山本の見事なハーフボレーで同点、そして逆転に成功。

スタジアムのボルテージは爆発し徐々にエンジンがかかってきた。




90分間の戦いを考えれば、やはり飛ばし過ぎるわけにもいかない。

取りどころをサイドに置く形は継続しているものの、愛媛のプレスもひと段落。


リードした形となったジェフはボールを回しながら優位に試合を進める。



受け身になった愛媛の隙をこの男が逃さなかった。




カウンターから左サイドでボールを持った⑧清武が自らドリブルで突き進む。

しかし、愛媛の守備の人数は十分に足りていた。



にも拘わらず、ボールを保持する⑧清武に圧力をかけられない!





間瀬監督
「ダメだ!!彼にそのゾーンでスペースを与えては.....!!」





清武
「遅い....!!」






自分のシュートエリアにボールを置くと、迷わず右足を振り抜く!!









無回転のシュートは不安定な軌道を描き、GKに襲い掛かる!!









バシッ!!







なんとかはじいたものの、触るのが精いっぱい。







ヤマト
「よし、もーらいっ♪」









ぽすっ.....









キーパーがはじいたボールを逃さず待ち構えていた⑩町田が押し込む。







実況
「ゴーーーーール!!!前半も終了間際!!これは愛媛、手痛い失点ーーーーー!!!」








間瀬監督
「くぅ........!」







先制点こそ許したものの、前半戦を3-1で折り返す。





ーーーーーーーーーーロッカールーム




近藤
「よーしよし!!上出来だ!」




ボムヨン
「良いリズムで戦えてるぞ!!」




ロッカールームは活気に満ちていた。
雰囲気は最高。



エスナイデル
「よくぞ前半の内にひっくり返しタ。着実に前に進んでいるゾ!ここからはリードしている者の戦いを見せるんダ!!」





勇人
「よーし!!勝っているからって楽な道を選ぶなよ!!この声援に応えられてこそだぞ!!いいな!!!」






気を吐くと、パンパンと手を叩いてロッカールームを出ていくその背番号⑦を、⑮熊谷がじっと見つめていた。







▼後半戦Kick Off

後半に入っても試合を有利に進めるのはジェフ。

小気味よいリズムで攻撃を組み立てていく。



まだまだ⑦佐藤勇人は衰えない!





勇人
「(楽しいよ...楽しい!まだまだ知らないサッカーが目の前にあって、着実に進化していける。新しい自分を模索しながら、大好きなクラブに貢献出来るんだからな!!)」







58分





⑩町田が下がってボールを受ける。




勇人
「(ヤマトが落ちてきたな......て事はだ!!)」





⑩町田がいた所に生まれたスペースに⑦勇人が飛び出す!


そこに⑩町田から鋭い縦パスが繰り出される!!





ヤマト
「(さすが....!!それが欲しかった!!)」





ボックス手前左でボールを受け取ると、すぐさま前を向く!!





迷わず右足を振り抜く!!









ドシュ!!!







浮いたボールをボレー気味に叩いたが、シュートは枠を越える!






勇人
「ちっ!!」







熊谷
「(スペースに対して仕事をしてる.....守備も攻撃も、人が動いてどこにスペースが生まれるか。どこが自分たちにとって、相手にとって嫌なスペースなのか。)」






65分




ジェフに追加点が生まれる。


左コーナーキックを蹴りこんだ⑧清武のクロス。




ニアで㊿指宿がジャンプ一番!!






これを越えて、飛び込んだ③近藤のバックヘッドがゴールに吸い込まれる!!






4-1







間瀬監督
「まだ、諦めるには早いぞ...!」






愛媛はシステムを4-4-2に変更する。






68分 ㉘乾 → ⑰大久保




大久保
「お疲れタカヤ。相変わらずぬめぬめしたドリブルが気持ち悪いなw」





「...褒める気あります??」






更にベンチに動き。





エスナイデル
「アンドリュー!行くゾ!!」




熊谷
「(おし.......勇人さん下げるかな....)」







69分 ⑩町田 → ⑮熊谷







下がったのは⑩町田だった。
⑮熊谷はそのままインテリオールの位置に入る!




熊谷
「(今日は一つ前か.....自分のポジションどうこうより、勇人さんと一緒にピッチに立てるなんてありがてぇ....!!)」








72分 ③近藤 → ⑪船山




③近藤が肩を痛めて交代。
ここで一気に3枚の交代枠を使い切った。



システムを、4-3-3に変更する。



myboard
(右は町田ではなく㉜高橋)


中盤の3枚はセンターハーフに近い役割だった。

システムのマッチアップ上、⑦勇人がフリーになる。


高い位置を取ってスペースを埋めつつ、前への圧力を強め、愛媛を追い詰める。




そして、⑮熊谷が躍動する!





愛媛が右のスローインから得点をあげて4-2と追い上げられるものの、⑮熊谷が左の⑧清武とポジションを変えながら空いているスペースへ細かいランニングで相手のプレスを外す。



キープ力に優れた2人が左で引き付けると、空いた中央のスペースへ⑦勇人が侵入してくる。






勇人
「ぜぇ..ぜぇ.....」






全く圧力を弱めない⑦勇人。

スタンドで見ている羽生が微笑ましく見守っている。








愛媛の反撃を抑え、ボールをキープして終了のホイッスルを迎えた。









ピーーーー!ピピーーーーーーー!!!

















羽生
「.............成長したな、勇人。」








Fin



 ※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。

 




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