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ピピーーーーーーーーーーツ!!!!






強いホイッスルが鳴り響く。







駆け寄ったレフェリーがペナルティスポットを指さす。








ーーーーーーーーPKだ








時計は90分を過ぎ、アディショナルタイムを迎えていた。








スコアは4-3


ジェフ千葉がリードしたまま、試合を終わらせようかという所だった。


カウンターから数的優利でゴール前まで運んだものの、攻撃失敗。
⑩町田の横パスをかっさらわれると逆襲を受け、シンプルに最終ラインの隙間を抜けられ、たまらず飛び出したGK佐藤の伸ばした手が讃岐の選手にかかる。



この判定に文句のつけようはなかった。





この逆襲の原因を作ってしまった⑩町田が頭を抱える。




ヤマト
「..........そんな...」



倒れこむ選手もいる。








しかし、誰よりも冷静な選手がいた。



誰よりも冷静な選手が、ゴール前に立っていた。







優也
「.........................................」






この状況に対して悲観もせず、自身に全てを託された状況に熱くなりすぎる事もなく、冷静にこのPKを止める事だけを考えていた。







優也
「(どうしたら止められる..............キッカーは木島君か...)」





たっぷりと時間を使ってこのPKが行われる。











木島がゆっくりと助走に入る。













ヤマト
「優也君、頼む.........!」







船山
「優也......」







ロッカールームからこの男も見つめる。




大久保
「優也.......!!」
























バシィィィ!!!!










優也
「ぐぉぉぉぉっ!!!」






















会場爆発!!











実況
「と、止めたーーーーーーー!!!!この場面で.......ここでこれを止めるのか佐藤優也ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」











スタンドのサポーターは総立ちだ。










ゴール裏も。









2階席も。









バックスタンドも。











アウェイ側自由席も。











そして、メインスタンドまでも。










叫び。





そして祈り。






闘う。










勝ちたい。

スタジアムが一つになる。











優也
「まだ終わっちゃいねぇ!!!すぐ来るぞ!!集中切らすな!!!!」










最後のコーナーキック。









ファーサイドでの折り返し。










これを中央で讃岐がヘディングを合わせると......














優也
「.......ウソだろ..................」











GK佐藤の脇を抜けて、ゴールに吸い込まれていく。



















いや!!
















バシッ!!!














ゴールライン上で跳ね返す!!



















『キヨ!!!』








ゴールカバーに入っていた清武が間一髪の所で跳ね返す!













清武
「クリアしろ!!!」





















ピッピッピーーーーーーーーーーーーー!!!!!

















わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!










試合終了






4-3












終了の瞬間、PKを止めた殊勲のGK佐藤に選手たちが駆け寄る。










ヤマト
「あーーー、もう、優也くん好きだーー!!」







ラリベイ
「痺れたヨ、ユウヤ!!」








北爪
「優也君、キモっ!w」









優也
「いや、2失点目は最悪だったし、PKも俺が与えたヤツだ。なんとか仕事したかったから...」








最後まで謙遜するのが、彼らしくもあった。







優也
「キヨ!!最後防いだのはお前だ。助かったよ。」

それからケンゴ。どさくさに紛れて....お前は後で来い。」










はははははは。





















エスナイデル
「....全ク。自分で作り上げてきたチームでありながラ、なんとまぁ、心臓に悪イ(笑)
修正点がありすぎる程にあるナ。



だが今日は、この余韻に浸っておこうと思ウ。
このサポーターの姿を見ていたら、今日はもうお腹いっぱいダ(笑)」





















いつも悔しさを握り続けてきた拳。














だがこの日は歓喜と。







希望と。







達成感に満ち溢れ。
















全員が勝ち点3を握りしめて離さなかった。












Fin



 ※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。