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④エベルトの加入後初ゴールで良い時間帯に先制点をあげたジェフ。




中盤の底では㉕茶島が常にポジションを取り直し、京都のプレスの的を絞らせない。






茶島
「4-4-2における2トップのプレスのかけ方は、CBがボールを持った所から始まる。
CBからボランチへのパスコースを封じながらSBにボールを出させ、SBにボールが出た瞬間にSHが一気にプレスをかけに行く。
だが、ここでボランチの俺がサボらなければプレスは外せる。
相手がボランチの俺へのパスコースを消してSBにボールを出させようとするならば、その瞬間に先回りしてSBのフォローに入れば良いし、相手の2トップのコース消しが甘ければ中央で動きまくってコースを作り出せる。」








ジェフにリードを許した事で、得点を取り返す必要が出た京都は少しずつプレスの強度を上げる。
引いて守るわけにはいかない。





そうなればジェフはより試合を優位に進める事が出来る。










ジェフの先制点のわずか1分後。









自陣でのピンチをなんとか凌ぐと、右サイドを駆ける⑪船山から縦に入った㊿指宿へ。

ボールを受けると、そこからバイタルエリアに向かって斜めにドリブル!





相手を引きずる得意のドリブルでゴール前に迫ると、スライディングで止めにかかった闘莉王にはファールの判定。







ゴール前絶好の位置でフリーキックのチャンスを得る。












船山
「よし.............でかした。」








茶島
「タカさん。これ、俺に蹴らして貰えないっすか?」











絶好の位置だった為、⑪船山としても譲るつもりは無かったが、あまりの眼光の鋭さに譲る事にした。



入念に壁をセットし、㉕茶島の右足から放たれたシュートは..............














ドフッ













壁に当たる!





しかし、こぼれ球が㉕茶島の足元に転がってきた!

迷わず左足を振り抜く!











バチィ!!











DFの密集地帯でシュートは防がれる。





しかしこのボールが、ゴール前に詰めに向かっていた⑬為田と⑱熊谷の足元に転がってきた。






一瞬前に出たのは⑱熊谷!










シュパッ












冷静にゴール右下に流し込む。














実況
「ゴォォォォォォォォォル!!熊谷アンドリューのジェフ初ゴールーーー!!」










いつも黒子役に徹してきた⑱熊谷にとっては、意外にもジェフ初ゴールだった。












いち早く⑬為田が飛びつく!











為田
「やっっっっったぁぁぁぁぁ!!!初ゴール?初ゴールだよな?ようやくじゃんかー!!」





まるで自分の事のようにはしゃぐ⑬為田。

昨年のレンタル組で、同い年の⑱熊谷ゴールを祝福。
自分もゴールが欲しいが、チームメイトの得点を素直に喜べる男だった。








ベンチで⑦勇人が満面の笑みでこの様子を眺めている。










勇人
「やったな、アンドリュー。」
















こうなるとジェフの勢いはそう簡単には止められない。












船山
「よーし.............こうなると、相手の守備と攻撃のバランスが崩れてくる。守備陣はこれ以上失点出来ないと固くなるし、攻撃陣は得点を取り返そうと前ががかりになる。
そこの隙を突く。」












29分



自陣でのジェフのビルドアップに対して、京都が前に前にプレスをかけてくる。

GKも使うビルドアップに、ジェフ右サイドの深い位置でハメようとした時だった。












船山
「ウチはショートパスだけじゃねーんだよ。」










右サイドで縦パスを引き出すように降りてきた⑪船山。
そこにはマークがピッタリついてきている。





その時⑪船山が指さしたのは自身の裏だった。








⑪船山の頭上を越えたパスが出る。

その瞬間、⑪船山は京都が間延びした事で生まれた中央のスペースに走り出す!




先ほどのパスの先には㊿指宿!





㊿指宿のヘディングが完全フリーの⑪船山に入ると、左サイドを駆け上がってきていた㉜杉山にパス。
相手DFのブロックに対して少しボールをずらしてコースを作ると、迷わず左足を振り抜いた!











バシィッ!!













ニアサイドを狙った強烈なシュートはかろうじてGKがはじき出す。


しかし、完全にデザインされた一連のプレーだった。












解説
「これは............
船山が京都の守備をかき乱していますね...
そして、ジェフは相手の出方によって選択するオプションを変えて闘っている。

相手がプレスに来なければショートパスを回して局面を打開していく。

ボールサイドに寄ってくるならサイドチェンジで一気に展開する。

自陣深くまで相手がプレスに来るならば、GKロドリゲスを含めた後方からのロングフィードを放ち、間延びした相手の中盤でセカンドボールを拾ってカウンターに出る。
あるいは一発で裏を取れる2シャドーがいる。

これはなかなか......!」




















エスナイデル
「さぁ、ギアを上げていくゾ。」










続く

※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです
試合の分析はいつも通り行っておりますので試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。