▼この記事を読むのにかかる時間/約4分
前半終了間際のセットプレーから、㉗高木が押し込み先制点を奪って折り返したジェフ。
攻撃が停滞していただけに、貴重な得点となった。
千種
「......あ、選手交代だ。」
⑦勇人 → ⑳矢田
後半の頭から、システムはそのままに⑳矢田がダブルボランチの一角を担う事となった。
後半に入ると前半とは打って変わって、ダイナミックな攻撃が増える。
足元、足元へと大事そうにパスを繋いでいた前半。
しかし後半は、積極的にサイドの裏のスペースへ長いボールを送り始める。
サイドの裏への抜け出しと言えばもちろんこの人。
船山
「(前半は小さくまとまりすぎてた。足元にしか繋いでこないとわかってる相手に対応するのは簡単だ。でも、それだけじゃねぇって事を証明してやらねぇと!)」
一方、こちらも負けていない。
為田
「(中央がダメって事は、サイドって事だろ?じゃあ俺じゃん!!)」
ボールを持つと、中央へカットインというよりは、積極的に縦に仕掛けていった。
縦に入っていくと相手のラインを押し下げる事が出来る。その上、コーナーキックを獲得する確率も格段に上がる。
両サイドを使ったワイドな攻撃が増える。
それを更に後押しするように、サイドチェンジの回数も前半と比べると格段に上がっていた。
すると、前半から積極的にプレスをかけていたせいか、愛媛にパスミスが目立つようになる。
千種
「....................やっぱり嫌がってる。
ジェフは守りながらも攻めてる感じ。ジェフのみんなの迫力に、愛媛が苦しんでる感じ。
ボールを持ってるのは愛媛なのに、どこか怖がっているみたい...」
すると61分。
左サイド、⑬為田と㊿指宿のプレスで相手を捕まえると、そのままゴールに向かって㊿指宿がドリブル!
守備の体勢が整っていない愛媛に対して、完全にショートカウンターの形!
ラリベイ
「くレ!!」
㊿指宿が十分に相手DFを引き付けると、その脇でスペースを作って待っていた⑨ラリベイがボールを呼び込む!
完全にフリー!!!
シュパァ!!!
ワントラップして冷静に転がしたシュートが、GK岡本の手をかすめてサイトネットを撫でるようにゴールに吸い込まれた。
千種
「ラリベーーーイ!!!!!!」
実況
「ゴーーーーーーール!!!!追加点のジェフ千葉!!得意のハイプレスからのショートカウンター!!最後はエースストライカー⑨ラリベイがゴールに流し込んだぁぁ!!!」
目の前で沸き上がるゴール裏サポーター!
⑨ラリベイは得点をお膳立てした㊿指宿を指さし、二人肩を組んでゴール裏を煽る!!
ラリベイ
「イブ!!キミと二人の得点ダ!!!」
指宿
「さすが........冷静すぎっしょ!」
ベンチ前ではエスナイデル監督とギジェルモコーチが鬼の形相で喜びを爆発させる。
ハイプレスからのショートカウンターは、この試合に向けて強く意識していた事だった。
解説
「.............素晴らしいラリベイ。
最後のシュートの冷静さもそうだが、その前。
指宿からボールを受けた瞬間、ダイレクトシュートを打つと見せかけ右足を振り上げた。ブロックに構えたGKとDFはタイミングをずらされ、ワントラップしてもシュートを打てる時間と空間を生み出した。
お見事!」
62分
㊿指宿 → ⑧清武
追加点の立役者、㊿指宿を下げ、⑧清武を投入。
⑪船山をトップに上げ、⑧清武が右に入った。
小池(愛媛)
「ここで清武が入って来るんだもんな...
相手としてはたまったもんじゃない......」
思わず苦笑いの小池純輝。
実際、時間の経過とともに愛媛のミスは目立つようになる。
ジェフの最前線には90分間走り続ける事が出来る⑪船山が常にチェイシングを怠らず、フレッシュな⑧清武はアグレッシブに守備をした。
中盤の底では相棒を得た事でより自分の仕事に集中出来るようになった⑱熊谷が目を光らせる。
そして右SBには愚直にアップダウンを繰り返す男が。
溝渕
「ぜぇ.........ぜぇ...............ぜぇ.................」
右サイドで⑧清武がボールを持つ。
または⑪船山がボールを持つと、すかさず最前線まで駆け上がっていった。
そこでボールが出てこなくても、例えボールを奪われても、すぐに切り替え、最速で自分の持ち場へと戻っていく。
千種
「ミゾ君........すごく走ってる。ここからでも気迫がわかる。
プレスをかけるって決めたこの試合、自分に出来るのはこれなんだって。そんな気持ちが伝わってくる...
でも............」
70分を過ぎた辺りから、さすがに肉体的な疲労が隠せなくなる。
愛媛の攻撃への対応が少し遅れ始める。
近藤
「(そりゃぁそうだ...相当アップダウンを繰り返してるからな。
その分は助けられてる俺らが助けてやらないと)」
80分
ついにこの男が帰ってくる。
千種
「あーー!!ぬいぬい!!」
乾
「どもども、フクアリの皆さんお久しぶり!」
⑬為田 → ㉘乾
⑬為田に代わってそのまま左サイドハーフへ。
すると早速83分。
左で㉘乾がボールを奪取。
中央の⑪船山にスイッチしてショートカウンターの形!
⑪船山が⑧清武に預けて貰い直す動きを取った所、それにつられて一瞬空いたシュートコース。
⑧清武は逃さず左足を振り抜いた
ビュン...!
実況
「あぁーーーーっと!!これは僅かに枠の左へ!!」
決まっていれば試合そのものが決まるシーンだったが、これは惜しくもモノに出来ず。
すると後半アディショナルタイム。
ジェフの右サイドで細かくボールを動かされると、手薄になったバイタルエリアに横パスを通される。
そこから強烈なドライブシュートがジェフのゴールを襲う!!!!
ロドリゲス
「...ナッ...................................!!!」
一瞬ゴール中央に向かったボールは、すぐさま大きくコースを変え、落ちながらもゴール右上に突き刺さった!
実況
「ゴ、ゴラッソォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
これはキーパー、ノーチャンス!!とんでも無いミドルが炸裂ーーー!!!」
解説
「さすがにこれは................今週のベストゴールになるレベルですね...!」
アディショナルタイムは残り僅か。
だが"間違い"がないとも限らない。
船山
「なんの事はねぇ!!
いつも通りの事をいつも通りやってりゃ普通に勝てる!
勝ちてぇ奴は顔上げろ!!」
率先してチームに声をかける⑪船山の姿を見て、⑦勇人はベンチで静かに拳を握る。
勇人
「最後の最後まで戦えよお前ら..............!
失点したからって、考えないといけない事は何も変わらねぇんだぞ。」
千種
「................大丈夫。勝てる。」
ラストワンプレー。
ジェフの左サイドで愛媛に与えたフリーキック。
最後はGK岡本も上がってきてのプレーとなったが、僅かにズレたフリーキックに無理やり岡本が合わせた所で、終了のホイッスルが鳴った。
ピッピッピーーーーーーーーーーー!!!!
胸を撫でおろすはサポーター。
そして、選手たちも安堵の表情を浮かべる。
...プレスの圧力を意識して臨んだこのゲーム。
当然肉体的負荷も大きいが、その分、勝った喜びも大きかった。
千種
「やっぱりいーなー!
今日のみんなは闘ってるって感じだった。
これは次も見ないわけはいきませんなー(笑)
えへへ♪」
「ははー。よく言うね。次はアウェイ連戦だから、ちー助は見に行かないでしょ。」
千種
「あーーー!!!来てたの?
来るなら来るって言えーーー!!!」
Fin
※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。
前半終了間際のセットプレーから、㉗高木が押し込み先制点を奪って折り返したジェフ。
攻撃が停滞していただけに、貴重な得点となった。
千種
「......あ、選手交代だ。」
⑦勇人 → ⑳矢田
後半の頭から、システムはそのままに⑳矢田がダブルボランチの一角を担う事となった。
後半に入ると前半とは打って変わって、ダイナミックな攻撃が増える。
足元、足元へと大事そうにパスを繋いでいた前半。
しかし後半は、積極的にサイドの裏のスペースへ長いボールを送り始める。
サイドの裏への抜け出しと言えばもちろんこの人。
船山
「(前半は小さくまとまりすぎてた。足元にしか繋いでこないとわかってる相手に対応するのは簡単だ。でも、それだけじゃねぇって事を証明してやらねぇと!)」
一方、こちらも負けていない。
為田
「(中央がダメって事は、サイドって事だろ?じゃあ俺じゃん!!)」
ボールを持つと、中央へカットインというよりは、積極的に縦に仕掛けていった。
縦に入っていくと相手のラインを押し下げる事が出来る。その上、コーナーキックを獲得する確率も格段に上がる。
両サイドを使ったワイドな攻撃が増える。
それを更に後押しするように、サイドチェンジの回数も前半と比べると格段に上がっていた。
すると、前半から積極的にプレスをかけていたせいか、愛媛にパスミスが目立つようになる。
千種
「....................やっぱり嫌がってる。
ジェフは守りながらも攻めてる感じ。ジェフのみんなの迫力に、愛媛が苦しんでる感じ。
ボールを持ってるのは愛媛なのに、どこか怖がっているみたい...」
すると61分。
左サイド、⑬為田と㊿指宿のプレスで相手を捕まえると、そのままゴールに向かって㊿指宿がドリブル!
守備の体勢が整っていない愛媛に対して、完全にショートカウンターの形!
ラリベイ
「くレ!!」
㊿指宿が十分に相手DFを引き付けると、その脇でスペースを作って待っていた⑨ラリベイがボールを呼び込む!
完全にフリー!!!
シュパァ!!!
ワントラップして冷静に転がしたシュートが、GK岡本の手をかすめてサイトネットを撫でるようにゴールに吸い込まれた。
千種
「ラリベーーーイ!!!!!!」
実況
「ゴーーーーーーール!!!!追加点のジェフ千葉!!得意のハイプレスからのショートカウンター!!最後はエースストライカー⑨ラリベイがゴールに流し込んだぁぁ!!!」
目の前で沸き上がるゴール裏サポーター!
⑨ラリベイは得点をお膳立てした㊿指宿を指さし、二人肩を組んでゴール裏を煽る!!
ラリベイ
「イブ!!キミと二人の得点ダ!!!」
指宿
「さすが........冷静すぎっしょ!」
ベンチ前ではエスナイデル監督とギジェルモコーチが鬼の形相で喜びを爆発させる。
ハイプレスからのショートカウンターは、この試合に向けて強く意識していた事だった。
解説
「.............素晴らしいラリベイ。
最後のシュートの冷静さもそうだが、その前。
指宿からボールを受けた瞬間、ダイレクトシュートを打つと見せかけ右足を振り上げた。ブロックに構えたGKとDFはタイミングをずらされ、ワントラップしてもシュートを打てる時間と空間を生み出した。
お見事!」
62分
㊿指宿 → ⑧清武
追加点の立役者、㊿指宿を下げ、⑧清武を投入。
⑪船山をトップに上げ、⑧清武が右に入った。
小池(愛媛)
「ここで清武が入って来るんだもんな...
相手としてはたまったもんじゃない......」
思わず苦笑いの小池純輝。
実際、時間の経過とともに愛媛のミスは目立つようになる。
ジェフの最前線には90分間走り続ける事が出来る⑪船山が常にチェイシングを怠らず、フレッシュな⑧清武はアグレッシブに守備をした。
中盤の底では相棒を得た事でより自分の仕事に集中出来るようになった⑱熊谷が目を光らせる。
そして右SBには愚直にアップダウンを繰り返す男が。
溝渕
「ぜぇ.........ぜぇ...............ぜぇ.................」
右サイドで⑧清武がボールを持つ。
または⑪船山がボールを持つと、すかさず最前線まで駆け上がっていった。
そこでボールが出てこなくても、例えボールを奪われても、すぐに切り替え、最速で自分の持ち場へと戻っていく。
千種
「ミゾ君........すごく走ってる。ここからでも気迫がわかる。
プレスをかけるって決めたこの試合、自分に出来るのはこれなんだって。そんな気持ちが伝わってくる...
でも............」
70分を過ぎた辺りから、さすがに肉体的な疲労が隠せなくなる。
愛媛の攻撃への対応が少し遅れ始める。
近藤
「(そりゃぁそうだ...相当アップダウンを繰り返してるからな。
その分は助けられてる俺らが助けてやらないと)」
80分
ついにこの男が帰ってくる。
千種
「あーー!!ぬいぬい!!」
乾
「どもども、フクアリの皆さんお久しぶり!」
⑬為田 → ㉘乾
⑬為田に代わってそのまま左サイドハーフへ。
すると早速83分。
左で㉘乾がボールを奪取。
中央の⑪船山にスイッチしてショートカウンターの形!
⑪船山が⑧清武に預けて貰い直す動きを取った所、それにつられて一瞬空いたシュートコース。
⑧清武は逃さず左足を振り抜いた
ビュン...!
実況
「あぁーーーーっと!!これは僅かに枠の左へ!!」
決まっていれば試合そのものが決まるシーンだったが、これは惜しくもモノに出来ず。
すると後半アディショナルタイム。
ジェフの右サイドで細かくボールを動かされると、手薄になったバイタルエリアに横パスを通される。
そこから強烈なドライブシュートがジェフのゴールを襲う!!!!
ロドリゲス
「...ナッ...................................!!!」
一瞬ゴール中央に向かったボールは、すぐさま大きくコースを変え、落ちながらもゴール右上に突き刺さった!
実況
「ゴ、ゴラッソォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
これはキーパー、ノーチャンス!!とんでも無いミドルが炸裂ーーー!!!」
解説
「さすがにこれは................今週のベストゴールになるレベルですね...!」
アディショナルタイムは残り僅か。
だが"間違い"がないとも限らない。
船山
「なんの事はねぇ!!
いつも通りの事をいつも通りやってりゃ普通に勝てる!
勝ちてぇ奴は顔上げろ!!」
率先してチームに声をかける⑪船山の姿を見て、⑦勇人はベンチで静かに拳を握る。
勇人
「最後の最後まで戦えよお前ら..............!
失点したからって、考えないといけない事は何も変わらねぇんだぞ。」
千種
「................大丈夫。勝てる。」
ラストワンプレー。
ジェフの左サイドで愛媛に与えたフリーキック。
最後はGK岡本も上がってきてのプレーとなったが、僅かにズレたフリーキックに無理やり岡本が合わせた所で、終了のホイッスルが鳴った。
ピッピッピーーーーーーーーーーー!!!!
胸を撫でおろすはサポーター。
そして、選手たちも安堵の表情を浮かべる。
...プレスの圧力を意識して臨んだこのゲーム。
当然肉体的負荷も大きいが、その分、勝った喜びも大きかった。
千種
「やっぱりいーなー!
今日のみんなは闘ってるって感じだった。
これは次も見ないわけはいきませんなー(笑)
えへへ♪」
「ははー。よく言うね。次はアウェイ連戦だから、ちー助は見に行かないでしょ。」
千種
「あーーー!!!来てたの?
来るなら来るって言えーーー!!!」
Fin
※選手のセリフ、心情は全て妄想です。フィクションです。
試合の流れ自体はノンフィクションですが、何卒ご留意下さい。
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