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ちゃらーす☆

はてさて、第23節には色んな内容が詰まっていました。
選手のプレーに関しては先に触れた通りですが、忘れてはならないのがレフェリーの存在です。

この町田ゼルビアとジェフ千葉の一戦を担当したのは西村主審でした。

その西村さんの笛が、やっぱり上手いなーと思ったので記事にしておきます。


・選手の主張は聞く
2016-07-18 (5)
ゼルビアのDF、ヨンアピンがファールを犯したシーン。
並走して走っていた時に、身長差で肘がジェフの町田に当たってしまったファール。

チームメイトの森村が走って腕を振っていただけだと主張。
西村さんは「みなまで言うな」と言わんばかりにわかってるとサイン。

選手の主張にはしっかりと耳を傾ける。
これはすごく重要で、「判断を下すのは全て自分なのだから、意見は受け付けない」といったスタンスを取ると選手はフラストレーションが溜まり、審判に不信感を抱きます。
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ファールを犯した当人、ヨンアピンにも、しっかりと見ているけれど気を付けようと注意を促す。


・ファール当事者のメンタルチェックは欠かさずに
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これは町田ゼルビアの選手がジェフの⑩長澤にファールを犯したシーン。
ここで西村さんはファールを受けた⑩長澤に話しかけています。

ファールを受けてケガの心配は?
プレー続行可能なのか。
また、ファールを受けた選手が興奮して怒り心頭なのか、冷静なのか。

ピッチ上には多くの感情が渦巻いています。
そしてそれは常に変化し続けます。
ゲームをコントロールするうえでそれを把握しておく事は非常に重要な事です。


・ファールを取らなかったあとのケア
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これは、ジェフの北爪が相手エリア内で打ったシュートがDFにブロックされて、ハンドが疑われたシーンの直後。
北爪は当然ハンドをアピールしますが、西村さんは取らない。
ボールが切れてゴールキックになった時のシーンです。

取らなかったプレーに対して、何も言わずに毅然とした態度でいるのではなく、恐らく自分の意見を選手に伝えているんだろうなと。
”こういった理由で取らなかった”と。

説明してもらえれば、何も言われないよりも少しは理解しやすいでしょう。
これも大切な事。


・態度の使い分けと説明力
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これは、ジェフの⑪船山がボールの無い所で相手選手に手をかけ、引きずり倒したシーン。
ビハインドの展開にフラストレーションを溜めている⑪船山は、いらないファールを犯してそれをファールと取られた事でますますイライラ。

西村さんに食って掛かります。
しかし西村さんは...
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ジェフの荒くれ者、⑪船山を手なずけます。
今季は特に手を使ったプレーを厳しく取ります。
ここは毅然とした態度でしっかりと注意を促す。

そしてどんな言葉を使ったのかは定かではありませんが、⑪船山にも笑顔が戻って解決します。
すげー。。


・大事な局面でのファールは厳しくジャッジ
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右から左に攻めるジェフ(ピンク)が、カウンターに出た所をセンターサークル内で後ろからガッツリ潰されたシーン。
試合も終盤で、ジェフとしてはカウンターの大きなチャンスだった。
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このプレーに関しては西村さんもすぐにカードを提示します。
ゲームが動くかどうかの重要な局面。
この局面の重要さを理解した上で、さすがの西村さんもここはカードを提示します。

この、カードを出すか否かがハッキリしていると、選手は何も文句を言えないですね。


・最後に...
この試合で西村さんが出したカードは、イエローカード一枚だけでした。

”危険なプレーにはカードを出す”

これは間違ってはいませんが、罰則をそのプレー一つだけで判断するのは浅はかです。
試合の中でのどんな局面なのか、そのプレーは悪意があるのかないのか。
戦術的ファールなのか、相手を傷つけるファールなのか。

カードは選手の抑止力にもなりますが、一方でチーム全体を興奮させてしまう効果も持っています。

注意で選手を止める事が出来るのであれば、注意で解決する。
笛を強く吹かれれば選手も「今のはまずかったか...」とすぐ気づきます。

それから、必ずしも”毅然とした態度”が正解とは限らないという事。
時に笑顔で、時に厳しく、そして選手の声に耳を傾ける事。

選手を一人の人間としてしっかりと扱ってあげる事。
これがゲーム全体のコントロールに結びつくのだと改めて教えられました。


良い審判には「良かった」と、褒められる環境が出来たら良いですね。


メモメモ♪